ＮＡＴＯ・北大西洋条約機構のラスムセン事務局長は8日、「単なる軍事手段ではリビア衝突を解決できない」と強調しました。

　ラスムセン事務局長はＣＮＮのインタビューに答えた際、「ＮＡＴＯが指導した軍事行動はすでに、カダフィ大佐の行動のステップを止めた。カダフィ大佐に残された時間は少なくなり、彼はますます孤立するだろう」と述べました。

　ＮＡＴＯがリビア反政府武装勢力と政府軍の地上での対峙状態をなくすかという質問について、ラスムセン事務局長は、「まずは、唯一の軍事的解決ルートはないということを認識しなければならない。我々にとって政治的解決案が必要である」と述べました。

　また、ラスムセン事務局長は、「3つの目標、即ち民間人に対する攻撃をすべて停止すること、人道的救援が自由に、順調にかつ直ちにリビアに届けること、カダフィ大佐の軍隊がその基地と兵舎内に退くことが実現するまでＮＡＴＯが指導した軍事行動は停止しない」と改めて強調しました。（翻訳：玉華）国際・交流へ