アメリカのオバマ大統領は15日、「リビア情勢は現在、こう着状態に陥っており、空爆で得られる成果には限度がある」と認めました。
オバマ大統領はAP通信のインタビューに答えた際、「リビアでNATOが起こした軍事行動は、非常に効果があった」と賞賛しましたが、今の段階でアメリカ軍の役目を転換する必要性については否定し、「アメリカ軍は引き続き、情報収集や空中給油などの補助的役割を果たしていく」と述べました。
NATO・北大西洋条約機構は3月31日、アメリカからリビアでの軍事行動の指揮権を引き継ぎました。リビアの反政府派と政府軍の交戦がこう着状態になるに伴い、リビア反政府派は「NATOの行動は不十分だ」と批判しています。一方、空爆を率先して実行したフランスとイギリスは「盟友からの支援が少ない」と不満の意を表わし、このほど、盟友、特にアメリカに対して、空からの攻撃行動で更なる大きな役割を果たすよう呼びかけましたが、良い答えは得られていないということです。(翻訳:玉華)
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