リビアで政治調停に参加した南アフリカのズマ大統領は10日、リビアのカダフィ大佐がアフリカ連合（AU）が提案した停戦ロードマップを受け入れ、AUの一部調停代表がリビア東部のベンガジで反対派の指導者と停戦交渉を行うことを明らかにしました。

　南アフリカ、モーリタニア、マリ、コンゴ4ヵ国の大統領からなるAU代表団がこの日、トリボリでリビアの指導者と会談しました。ズマ大統領は会談後、カダフィ大佐がAU提案の停戦ロードマップを受け入れたとして、リビア政府軍への空爆を停止し「停戦へのチャンスを与える」よう、北大西洋条約機構（NATO）に呼びかけました。

　このロードマップ計画には、主に庶民を保護し敵対行動を終わらせること、影響を受けた人々の人道主義援助の享受を確保すること、政党間の対話を行い危機を収束の方向へ導くこと、過渡期を設けること、必要な政治改革を行いリビア国民の訴えに答えることなどが含まれています。（翻訳：ヒガシ） 国際・交流へ