3月25日午前10時、「日本東北関東大震災犠牲者慰霊大法要」が江蘇省蘇州市の寒山寺大鐘大碑園で開かれました。
大法要の現場
3月11日日本時間午後2時46分ごろ、日本の東北地方でM9.0の大地震が発生しました。中国でも震災と津波の映像がテレビから流れ、各界の人々は大きな関心を寄せています。このような状況を受け、25日、蘇州を代表する仏教寺院・寒山寺で慰霊大法要が行われ、寒山寺の僧侶の全員と居士(家で仏を祭る人)、蘇州駐在日系企業の日本人従業員、日本人留学生、蘇州市の学生など合わせて600人余りが参加しました。
蘇州にある日系企業の日本人従業員の代表
法要で、寒山寺の住職・秋爽大師をはじめ、僧侶と居士が読経し、地震で亡くなった方々にご冥福と被災された方々の一日も早い復興を祈りました。法要が終わる頃、秋爽大師は参加した市民と鐘を9回撞き、世界各国の人々の幸福と無事を願いました。
居士たち
法要のあと、参加者は自分の願いごとをリボンに書いて、寒山寺大鐘大碑園の「中日友好林」の木に結びました。参加者は、「日本の皆さんが、みな無事でありますように」、「被害がこれ以上拡大しませんように」などと書き、自分の祈りを伝えました。
蘇州福田金属有限会社の谷本業務部長
また、今回の儀式に参加した蘇州福田金属有限会社業務部の谷本部長はインタビューに答え、「今回の式典は中国の方々の非常に温かい心がこもったすごくいい式典だったと思うし、日本はこれからもたいへんだろうけれども、一日も早く復興するを手助けになったと信じている。どうもありがとうございました」と話しました。
蘇州市小紅帽ボランティア協会のボランティア
また、蘇州市小紅帽ボランティア協会のボランティアたちはインターネットで今回の活動を知り、積極的に参加しました。ボランティアたちはインタビューに応え、「今回の日本で発生した災難は全人類のものと言える。われわれは少しでも被災された日本の方々の役に立ちたい。また、ボランティアとして、このような活動に参加するのはとても光栄なことだ」と語りました。
中国の唐代の詩人・張継の漢詩「風橋夜泊」で言及する寒山寺は、日本でもよく知られています。毎年の除夜に寒山寺で行われた鐘を撞き、幸福を願う活動は、中日両国の友情の架け橋の役を果たしています。(取材&写真:李陽、チェック:吉田)
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