独立行政法人国際協力機構(JICA)は、2月24日と25日の2日間、北京で「第3回中日NGOシンポジウム-環境教育をめぐって」を開催しています。
このNGOシンポジウムは2005年に始まり、2008年に第2回が行われ、今年、第3回目を迎えました。開催式ではJICA中国事務所の中川聞夫所長、中国国際経済技術交流センターの趙中屹副主任と日本大使館の山崎和之公使らが挨拶をしました。
中国ではさまざまな形の環境教育が行われてきていますが、各地の経済発展水準の格差、文化背景、現地政府の政策などにより、必ずしも十分とは言えない状況です。JICAもこれまで技術協力プロジェクト、草の根技術協力事業などを通じ、環境教育向上に関する支援を行っていますが、住民レベルでの環境意識の転換には、さまざまなアクターとの連携が一層重要となっています。中国でも環境教育の課題に対応するNGOやボランティアの活動が活発になっていますが、中国国内外の組織との交流・協力により、更に能力を向上させていくことが求められています。
中国側からは、民政部民間組織管理局、中国国際経済技術交流センター、中国国際民間組織合作促進会等の関係者に加え、北京及び地方都市の環境教育に取り組んでいるNGOの関係者が参加しています。日本側からは環境教育分野における専門家が講師として参加するほか、十数の民間団体や企業も参加しています。
本シンポジウムは、環境教育分野の中日NGOを中心とした、日系企業も含めた情報交換、ネットワーク形成、経験交流等を目的としており、中日NGO、民間企業同士の相互理解・連携の増進、環境分野課題へ対応する協力を促進することを期待しています。
* NGO:非政府組織 Non-Governmental Organizations
(取材・文責:Sui 撮影:オウギ チェッカー:吉野)
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