塚本教授
14日、北京語言大学で同時通訳講座が行われました。杏林大学の同時通訳コースの塚本慶一教授が講師を務め、外交部、中日友好協会、中国共産主義青年団中央国際連絡部、中国国際青年交流センターなどの団体の若い職員、北京語言大学の院生らが講座に参加しました。
同時通訳の専用教室で練習している学生たち
同時通訳は国際交流において、その重要性が増していますが、優秀な同時通訳者になるのは非常に難しい言われています。練習の際に、塚本教授は、捕らえなければならないポイントは3つあると言い、「1つ目はフォーマルな訳。きれいな表現。2つ目はカジュアル。一般の人にも分かりやすい言葉を使うこと。3つ目はサイマル的な表現。同時に通訳するとき、何かを省略するが、繋ぎ言葉は大事。うまく繋げて繋げて、1つのストーリになる。この3ステップで行う」と説明しました。
教室の様子
中日友好協会の王さんは、この講座への参加は4回目になります。「同時通訳の専用教室で練習する機会があまり多くないので、毎回真剣に勉強した。自分の仕事にも大変役立った」と感想を述べました。
講座終了後、塚本教授はインタビューを受け、「今、同時通訳業界の最も深刻な問題は人材不足だ。日本と中国の大学が共同で同時通訳コースの立ち上げ、人材育成などにもっと力を入れるべきだ」と呼びかけました。
また、11日の大地震を杏林大学の校舎で体験した塚本教授は「電車が全部運休となったので、9時間かけてやっと家に帰れた。みんなが無事であること、この災害が2度と来ないことを心から祈っている」と語りました。
同時通訳講座は14、15日の両日北京語言大学で行われています。(取材:陳博)
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