中国の胡錦涛主席は18日、青海省大地震の被災地を訪れました。被災地の住民を慰問し現地の救助活動を視察しています。
青海省の玉樹チベット自治州の玉樹県で14日マグニチュード7.1の大地震が発生しました。胡錦涛主席は、核セキュリティーサミットとBRICs第2回首脳会議に出席した後、次の日程を繰り上げて帰国しました。18日早朝北京から空路で3時間かけて海抜4000メートルの玉樹チベット自治州に到着し、そのまま被災地のザシダイトン村に入り被災住民を慰問しました。被災現場で胡主席は怪我をしたチベット族の住民と握手し、次のように述べました。
「われわれは瓦礫に埋まっている人々の救助に全力を尽くします。わずかな希望でも百倍の努力を払って命を救出します」
ザシダイトン村の住民は600人です。今回の大地震で120人が死亡し、72人が行方不明となり、100人が負傷しました。胡主席は、避難所に設置されたテントに入り、被災地住民の生活状況を尋ねました。このテントに住んでいるチベット族の住民は、胡主席に「衣食には特に問題がありませんが、これからの住むところと子供が学校に通えるかどうかを心配しています」と話しました。胡主席はこれを聞き、この住民を慰めました。
「先ほどの心配について、お約束しましょう。まずは中国共産党と政府は現地の復興事業を支援します。次は子供がいち早く学校に通えるよう手配します」
ザシダイトン村を離れ、胡主席は、玉樹チベット自治州体育館に赴きました。この体育館は避難所となっており、医療救助ステーションが設置されています。胡主席は、医療用のテントに入り、ここで治療中の負傷者を慰問し、救助状況、医薬品や医療機器の保障及び疫病管理の状況について責任者の報告を受けました。地震で腕を怪我したチベット族の中学生ゾマさんが涙をこぼしているのを見た胡主席は、次のようにゾマさんを慰めました。
「あなたは勇気をもった子供で、あなたの将来はきっと明るいでしょう。地震に襲われましたが、自信をもちなさい。お医者さんの話をよく聞いたら早く直りますよ」
負傷者と医療救助チームの関係者を慰問した後、胡主席は、急いで玉樹チベット自治州孤児学校を訪れ、臨時教室で授業中の子供を慰問しました。胡主席はこれからもっときれいな学校を作ることを約束しました。また、黒板に「新しい学校があるよ。新しい家もあるよ」と書きました。
胡主席の励ましの言葉を聞いて、この学校の中学校3年生のドンズオバサムさんは次のような感想を語ってくれました。
「胡主席は、『新しい学校があるよ。新しい家もあるよ』と書いてくださって、うれしいです」
被災状況が一番厳しいザシコ村では、胡主席は現地で瓦礫を整理している軍隊の兵士を慰問しました。高原地域であることを考慮して科学的に救助作業を行うよう励ましました。
胡主席はこの日の視察と慰問活動を終えてからテントに設置されている震災対策本部で救助活動の進捗状況を聞き、行方不明になった住民の捜索、負傷者の治療、住民生活の安定、インフラ施設の復旧、現地の治安維持を求めました。
18日午前10時までにこの大地震により1706人が死亡し、256人が行方不明となり、1万2000人が負傷しました。現在、被災地ではほとんどの住民がテント生活を始めたということです。(担当:任春生 チェッカー:吉野)
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