青海地震が発生してすでに3日間が過ぎました。救援にとって貴重な72時間がすでに過ぎてしまいましたが、救援チームは下敷きになった人々を全力で探し、負傷者の治療に努めています。
16日午後5時までに、青海地震で1144人が死亡、417人が行方不明となり、1万1744人が負傷しました。被災面積は2万平方キロ余り、重度被災面積は4000平方キロに達しています。
中国人民解放軍と武装警察部隊は1万2000人を被災地域に派遣し、下敷きになった人1253人を救出し、負傷者3831人を治療しました。公安消防部隊は救援チーム20組1000人余りを派遣し、下敷きになった人たちを探し出し、救助しています。
一方、負傷者の治療作業も進んでいます。16日午後5時までに、5880人からなる医療チーム30組が被災地区に派遣されました。現地の医療条件などの問題で、道路、鉄道、航空などの部門は救急車、専門列車、飛行機を通じて、重傷者を周辺地域に運び、治療を施します(ほどこします)。
中国民用航空局の夏興華副局長は、「15日午後1時から、数多くの重傷者が空港に運ばれた。できるだけ速くこれらの負傷者をその他の地方に運ばなければならない。飛行機が玉樹空港に到着した後、搭乗された人が必ず15分以内に、負傷者を搭乗させなければならない」と述べました。
中国交通輸送省の高宏峰次官によりますと、現在、輸送力は確保されているものの、余震が頻繁に起きており、車の流量が急増しているため、道路はいつでも渋滞もしくは倒壊の恐れがあります。これに対応するため、道路部門はすでに人員と機械を配備して、道路の整理に当たらせています。また、主な道中の橋に対して見張り番を手配して、安全状況の監督をし、安全通行の確保に当たっています。また、予備の客車や貨物車もすでに確保されており、いつでも待機できるようになっています。
高宏峰次官の話です。
「玉樹地区は海抜が4000メートル近くあり、自然条件が比較的悪いです。天気予報では、ここ数日、雪や雨になる可能性があると予報されており、交通輸送の確保が困難です。しかし、私たちの道路部門は長年、このような環境と条件の下で働いてきたので、こういったことに対応する経験が豊富で、またその能力もあります。」
一方、被災者の保護は確実に推し進められています。地震が起きてから、ずっと現場で取材にあたっている当放送局の葛修遠記者の話です。
「昨日(16日)、玉樹県競馬場収容所で物資の配給の様子を取材しました。救援者はダンボールに入っているハダカムギとインスタントラーメンを配分していました。炊事道具はすでに配られていたため、夕べ、被災者たちは暖かい食事が取れたと思われます。また、テントの一部もすでに配分されており、今日(17日)の昼間まで、大部分の被災者が暖かいテントに宿泊できるようになることでしょう。」(翻訳:ooeiei/Yanチェック:金井)
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