一昨年の5・12四川大地震が起きてから、すでに1年半が経ちました。地元の人々と各省市の大きな支援の下に、いま再建作業が順調に進められています。そして一部の再建プロジェクトが完了し、人々は新しい住宅に入りました。被災地の教育、医療、文化などの施設もほぼ回復され、企業も生産を徐々に再開しています。
地震発生後、中国政府は被災地再建のために、対象を決めての支援システムを確立しました。つまり、一部の経済が発達している省と市は、震災に見舞われた県、鎮、村を対象に決めて援助を提供することです。これまでの1年余り、このシステムは震災地の再建では効果的な役割を果たしました。
汶川県の映秀鎮は四川大地震の震源地であることから、被害がもっともひどかったのです。ところで広東省の東莞市は映秀鎮を対象に支援を提供してきており。これまで再建プロジェクトの60%が完了しています。
これについて支援プロジェクトの責任者王霽宇さんは、「この支援プロジェクトには、家屋の再建のほか、文化施設の再建、産業の回復と技術の援助が含まれている。今は主に、家屋の再建が重点に置かれており、その投資額は約10億元に達した。去年8月に再建プロジェクトが実施されてからこれまで、作業は一日も中止されていない」と述べたあと「映秀鎮の再建では、すべての住民をあるところ住ませたので、この町の建設では集中して作業を進めることができた」と話しています。
東莞市の関係者は震災地再建プロジェクトを二つの部分に分けて実施してきました。一つは自らが出資し、施工することです。もう一つは資金を提供して、映秀鎮の人々が再建作業を行うことです。王霽宇さんは、「東莞市の目標は、映秀鎮を地震に強い「抗震博物館」にし、災害防止と救済テスト地区に建設して行くことだ」と語っています。
また、震災地の北川県擂鼓鎮を援助しているのは山東省済南市で再建プロジェクト工事を大いに進めてきました。この擂鼓鎮にある30の村では家屋は2万軒余り倒壊しており、政府機関や学校、文化施設などもすべて破壊され、道路や通信、電気、下水道などインフラ施設も麻痺状態になり、経済的な損失額は100億元に上りました。これを受けて済南市対策本部の技術者たちは、地震後に、再建のための調査、測量と設計などの作業を直ちに始めました。そしてこれまでに2億6000万元の資金を投入し、地元で学校、病院、文化ステーションなど13のプロジェクトを完遂させています。これについて擂鼓鎮の韓忠明共産党委員会書記は「済南市政府と市民は擂鼓鎮への支援に全力をあげてきた。これまで1年余りの間に、学校、病院と文化施設などが新しくできている。これには済南市民の心血が注がれている」と話していました。
地元に住む王開興さんの子供が擂鼓鎮中心小学校に通っていますが、王さんはこれについて「私たちは大きな支援を受けた。心から山東省の人々に感謝している」と語りました。
このように全国各地からの支援や中央政府からの3000億元という支援の下に、被災地の人々の暮らしを始め、教育、医療衛生、それに工業と商業の生産が今ではほぼ回復されているのです。(翻訳:トウエンカ)
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