青少年は未来の担い手です。この度、日本文化庁の交流事業の一環として、日本と中国の若い世代の相互理解を促進しようと、中日高校生弁論大会が北京で4日から5日間の日程で開かれました。中国国際放送局とNHKエンタープライズが共催しました。参加したのは日本の弁論全国大会に参加した高校生16人と、日本語を学んでいる月壇中学の高校生19人。生徒たちは短い期間でしたが、あたたかい友情を築いたようです。
日本の生徒が到着した日の北京の気温はマイナス4度。生徒たちは、始めは戸惑いがあったようですが、しだいに打ち解けていきました。移動中のバスでも流行っているTVドラマや、好きなアニメについて話し合い、会話が次第に盛り上がっていきました。
長崎から訪れた沖田翔くんは、今回の中国の高校生との交流について次のように話しています。
「中国の人はかたくなで口数が少なく、暗いというイメージを持っていましたが、ただの偏見にすぎなかったことを気づかされました」
万里の長城や天安門広場を見学した後、小グループに分かれて、高校生活をテーマに弁論大会を開きました。7日の中国国際放送局の『中日高校生対話』番組収録では、勉強や部活動、そして恋愛観などについて自由に意見交換を行いました。
今回の交流期間は中国の全国人民代表大会と重なっていることもあって、高校生たちが弁論大会を開いていたところへ、全人代の朱雪芹代表や教育省の王定華基礎教育担当もその様子を見に訪れました。
朱さんは、生徒たちの発表を聞いて、次のように期待を寄せました。
「みなさんの弁論の様子をとても楽しく拝見させていただきました。中国では『細節決定成敗(些細なことが失敗と成功を分かつ)』ということわざがあります。みなさんには日常の生活の中でも、もっと細かいところに気づくようになってください」
また、王さんは高校生に中日友好の架け橋になってほしいと生徒たちを励ましました。
「21世紀は皆さんが活躍する時代です。皆さんは両国の架け橋として、お互いの理解を深めてください」
中日の高校生による弁論大会は、NHKの全国ニュースに取り上げられ、中国国内でも数多くのニュースサイトで取り上げられました。弁論発表の映像は、中国国際放送局のウェブサイトの「『全人代』中日高校生対話」特集で9日以降からご覧いただけます。(黄恂恂)
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