「中日青少年友好交流年」イベントが20日北京で閉幕しましたが、中国の温家宝首相と日本の福田康夫前首相が閉幕式に出席しました。今年に入って以来、両国の1万2000人あまりの青少年が相互に訪問し、広範な交流活動を行いました。青少年たちは、両国国民の間に友好の架け橋をかけ渡し、将来の両国関係の順調に発展に良好な基盤を作り上げました。
「中日青少年友好交流年」イベントの閉幕式は20日、北京航空宇宙大学の体育館で行われました。これに参加した中国の温家宝首相と日本の福田康夫前首相は、中日両国の麗しい明日を願って、赤い長いリボンを「中日友好の樹」に結び付けました。中国を訪れた日本の1000人の青少年と中国の青少年合わせて2000人あまりがこれをみて歓声と拍手を送りました。
「中日平和友好条約」締結30周年を記念し、中日関係の改善と発展の勢いを保つため、2007年の11月20日に温家宝首相は当時の福田康夫首相とシンガポールで会合を行い、2008年を「中日青少年友好交流年」と定めました。この会合で両首相は関連の覚書にサインし、2008年から4年間にわたって文化、学術、環境保護、科学技術などの分野において両国は青少年交流を行うことを取り決めました。
この活動は、両国の青年交流史上最大規模のものです。そしてこの1年間、両国の1万2千人あまりの青少年が相互に訪問して、115項目の交流活動を行いました。両国の青年はこれら活動を通じて、相互理解を深め、友情を増進しました。このことについて「日本青少年友好使者代表団」大学生分団の柳本嘉照団長は、両国国民の間に友好の架け橋が出来たことについて次のように話しています。
「今のようなグローバルな時代、日本の環境・中国の環境が即座に影響を及ぼすことがはっきり出る時代になれば、日本と中国はなかよくしないとだめなんです」
青少年は両国の希望と未来です。中日両国の世代を超える友好の本質は、両国国民の友好です。そして、両国友好の基礎は青少年に始まります。交流年イベントの閉幕式では、日中友好使者代表団総団長である高村正彦前外務大臣が中日関係の未来を展望し次のように語りました。
「日中両国は必ずや一時の摩擦や圧力に動揺しない、相互理解、相互信頼に裏づけられた真の互恵関係を築いていくことが出来ると強く信じております。こうした日中関係の将来が明るくないわけがございません」
中国共産主義青年団中央委員会の陸昊第一書記も閉幕式で、中日両国の青少年交流活動が大きな成功を収め、両国交流に新たな活力を注ぎ込んだことを評価し、青少年交流を一段と発展させる必要があるとのべたあと、次のように述べました。
「中国の青少年たちは、日本の青少年たちと共に両国関係を友好的に発展させる使命を担っていきたい。共に努力して、中日関係のより良い明日を築き上げたい」と話しました。
(翻訳:黄恂恂)
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