中国公安省の17日深夜の通報によりますと、ハイチ地震で亡くなられたPKO ・国連平和維持部隊中国隊員8人の遺体を収容した中国南方航空会社のチャーター機が、この日深夜10時36分ごろハイチの首都ポルトープランス空港を立ち、帰国の途に着きました。また、この日の午前、中国による第1陣のハイチ支援物資が南方航空のチャーター機によってハイチに届きました。国連事務総長はこの日、中国国際救援隊の救援活動を高く評価しました。

　17日午前、ハイチ駐屯地で、中国のPKO隊員は8人の犠牲者を痛む弔問式を行いました。公安省国際協力局の劉志強局長が弔辞を読み上げました。その後、車で遺体をポルトープランス空港に搬送し、中国PKO隊員が空港で簡単な遺体との送別式を行いました。ひつぎの上にそれぞれ中国の国旗と国連の旗を覆い、現場にいた人々は遺体に3回お辞儀をささげました。

　ハイチでは現地時間12日午後、マグニチュード7.3の地震が発生し、国連ハイチ安定化派遣団のアナビ代表と中国のPKO隊員8人を含む多くの人が生き埋めになりました。一番早くハイチに到着した中国国際救援隊は現地時間14日から、国連ハイチ安定化派遣団本部ビルで救助作業を続けてきました。

　国連のパン・ギムン事務総長は救助現場の中国国際救援隊員を慰問し、国連と国際社会を代表して、各国の中で一番早くポルトープランスに到着し、救助作業を展開したことを高く評価し、また、アナビ代表の遺体をがれきの下から探し当てたことに感謝し、「アナビ代表の死亡は国連と国際社会にとって大きな損失だ」と述べました

　一方、国際救援隊は続々とハイチに到着しました。中国南方航空のチャーター機ボーイング747型機に載せた90トンもある第１陣中国支援物資は20数時間の飛行を経て、17日早朝4時ごろにポルトープランス空港に到着しました。これら1300万元に相当する物資には薬品、食品、テント、衣服、浄水設備、ポータブルの非常灯などがあります。空港に到着した後、中国とアメリカの20数人のPKO隊員が共に、貨物の卸し作業を担い、3時間近くかかってこれらの物資をハイチ政府と人々に渡しました。

　ハイチのプレバル大統領は17日談話を発表し、国際社会がハイチに支援の手を差し伸べたことに感謝し、ハイチはこれらの支援を必要だと表明しました。また、国際救援物資がポルトープランス空港に到着する時間の調整を希望しました。

　（翻訳：トウエンカ）