中国の胡錦涛国家主席は今月12日から14日、カザフスタンとトルクメニスタンを訪問しました。同行した楊潔チ外相は訪問終了後にメディアに対し、「胡主席のこの度の訪問は、関係諸国と友情や互恵協力関係を深めることができ、豊かな成果を収めた」と語りました。
楊潔チ外相はその際、「胡錦涛主席のカザフスタン訪問は両国の戦略的パートナーシップを新しい進展に向けて推し進めた。カザフスタン滞在中、胡錦涛主席は政治的相互信頼の増強、エネルギー協力の深化、非資源分野での協力の推進、金融分野での協力強化及び人的、文化的分野での協力の深化という5項目の提案を行った。中国とカザフスタンの指導者は両国の各分野での実務的な協力や、上海協力機構での協力の強化で意見の一致が見られた」と紹介しました。また、「胡主席の今回の訪問は、両国の非資源分野での協力に向けて新しい成果を収めた。訪問期間中、中国とカザフスタン双方は非資源分野での協力計画を行動に変え、初回の協力プロジェクトの実施を推し進め、非資源分野協力の規模と効果を促していくことで合意した。このほか、金融、経済貿易、エネルギーなどの分野での二国間協力文書にも調印した。今回の訪問は中国とカザフスタンの交流を促し、両国国民の理解を深め、友情を促す上に重要な意義がある」と指摘しました。
トルクメニスタン訪問について、楊潔チ外相は「胡主席の訪問は、中国とトルクメニスタンの各分野での実務的な協力を深めて、広げることができた。訪問期間中、胡主席は双方の実務的な協力に対して以下の四点を提案した。
つまり、①協力委員会をいち早く設置して、両国の実務的な協力で指導と協調の役割を発揮させていくこと、
②エネルギー分野での協力を深め、中国-中央アジア天然ガスパイプラインの順調な運営を確保し、天然ガス分野での協力を引き続き推し進めて、両国の経済、貿易など関連産業の発展を牽引していくこと、
③交通、通信、インフラ整備など非資源分野での協力を強めて、双方の非資源分野での中長期的協力計画を研究し、制定していくこと、
④双方の協議で定めた融資プロジェクトの実施を確保し、関連プロジェクトのいち早い実施を推し進めていくこと、の四点である。
このほか、文化、スポーツ、教育など人的、文化的分野での交流と協力の拡大、文芸団体、民間組織、メディア、学術機構の交流を積極的に促し、両国の友好的基盤、双方の各分野での協力を絶えず強固なものにしていくことでも意見を確認しあった」と紹介しました。
さらに、トルクメニスタン訪問期間中、胡錦涛主席はトルクメニスタン、カザフスタン、ウズベキスタンの三国の大統領と共にアムダリア河右岸で行われた中国―中央アジア天然ガスパイプラインの開通式典に出席しました。
楊潔チ外相はこれにちなんで、「このプロジェクトは四カ国の互恵協力のモデルだ」とし、「域内の経済協力を強めて、共同で発展したいという四国の願望の現われだ。と同時に、中国とトルクメニスタンとの協力レベルが新たな高さに達したことを意味している」と表明しました。
トルクメニスタン訪問期間中、胡錦涛主席はまた中国―中央アジア天然ガスパイプラインの開通式典に来たウズベキスタンのカリモフ大統領とも会談を行いました。双方は会談において、中国・ウズベキスタン関係を絶えず新しい進展を成し遂げられるよう促していくことで合意しました。また、胡錦涛主席は両国の実務的な協力の深化に向け、重要な提案を行いました。
楊潔チ外相はさらに、重要な利益にかかわる問題で支持しあうことが、中国はカザフスタン、トルクメニスタンとウズベキスタンの三カ国と関係を発展させる上での政治的基盤だと強調しました。また、「中国政府は隣国と善を為し、隣国を仲間となす外交政策を掲げている。新しい情勢の下で、中央アジア諸国との従来の友情を一層深化させ、各分野における互恵と実務的協力を推し進めていくことは、中国と中央アジア各国の人々の共通利益に合致している。胡錦涛主席の歴訪は必ずや中国と中央アジア諸国との関係を促し、ひいては域内の平和と安定に重要な深い影響を及ぼすに違いない」との考えを表明しました。(翻訳:Yan)
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