胡錦涛国家主席が8日イタリアへの公式訪問を終了後、訪問に随行していた楊潔チ外相が記者会見を行い、胡錦涛国家主席の今回イタリア訪問の成果を強調しました。
楊潔チ外相はその際、「胡錦涛主席の今回のイタリア訪問は大きな成功を収めた。訪問期間中、胡錦涛主席はイタリアのナポリターノ大統領と会談を行い、ベルルスコーニ首相、衆参両院の議長と会見し、イタリアの政界、商工業界、マスコミ界の人々と多方面にわたって交流を行った。両国指導者は両国関係発展の過程を振り返り、来年、両国の国交樹立40周年を迎えるため、イタリアで「中国文化年」を行い、このイベントをきっかけに両国のハイレベル交流を強化し、政治面での相互信頼を深め、実務協力を強化し、両国の全面的な戦略パートナーシップを新たな段階に推し進めることで一致した。また、経済貿易協力を強化し、国際金融危機に共同で対処することは両国指導者の討議の焦点となった。双方は協力分野を切り開き、協力成果を強化させ、新しい協力方向を探すことで合意した。中国はイタリアに貿易投資促進団を派遣し、両国の経済貿易関係を進める中国側の積極的な姿勢を示しており、これはイタリア指導者と商工業界の歓迎を受けている」と述べました。
胡錦涛国家主席が両国関係の未来を展望する際、五つの提案を出しました。まず、ハイレベル交流を強化し、中国とイタリアの友好協力を進めます。例えば、両国の国交樹立40周年を迎えるため、イタリアで「中国文化年」を行い、両国国民の相互理解と友情を深めます。次は政治面での相互信頼を深め、相手が関心を寄せる重要な問題について調和を図ります。イタリア側がEU内に中国と欧州との良好な関係を進めるために積極的な役割を果たすことを信じています。第3は実務協力を拡大し、両国の企業特に中小企業の相互投資と技術協力に力を入れ、科学技術、環境保全、医薬、観光など分野での協力を強化し、新しい協力分野を探します。第4は友好交流を広げ、国民間の友情を促進します。両国の大学や科学研究機構それにマスコミ界の交流を進めます。第5は多国間協力を強化し、世界の調和を促進します。
一方、イタリア側は「中国が国際舞台において重要な役割を果たしており、イタリアと中国は国際情勢について多くの点で意見の一致を見た。中国の平和発展と調和の取れた発展は世界への大きな貢献である。イタリア側は中国の国際金融危機の対応措置を高く評価し、中国が講じた経済促進政策は既に効果を発揮したことを嬉しいと感じている」と指摘しました。
楊潔チ外相はまた「胡錦涛国家主席は新疆情勢を考慮し、現地時間7月8日未明、予定を早めて帰国の途に就いた。戴秉国国務委員が胡錦涛国家主席に替り、イタリアのラクイラで開かれる主要国首脳会議(G8サミット)と発展途上国指導者との会合に出席する予定だ。胡錦涛国家主席のポルトガルへの公式訪問の時期については双方が改めて相談して決めることになっている」と述べました。
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