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イタリアのナポリターノ大統領の招きに応じ、中国の胡錦涛国家主席は5日、イタリアに対する公式訪問をするため、ローマ入りしました。胡主席はまた、8日から10日の日程で、イタリアのラクイラで開かれる主要国首脳会議(G8サミット)と発展途上国指導者との会合にも出席します。今日の時事解説は、CRIの随行特派員のリポートをお聞きください。
今回は、胡錦涛国家主席が就任後の初のイタリア訪問でもあります。中国とイタリア両国は現在、政治の面では密接な話し合いの関係を保っており、経済と貿易においても往来が盛んです。欧州連合(EU)の中で、イタリアは中国にとって5番目の貿易パートナー国であり、投資元です。
中国外務省の呉紅波外相補佐は5日夜の記者会見で、両国の実務的な協力を拡大、かつ深化させ、経済貿易を強化し、人的交流を拡大することは、胡錦涛主席の今回訪問の重要な目的だと語りました。呉外相補佐はまた、今回の訪問で、双方は8項目の協定に調印する予定だと語りました。呉外相補佐の話です。
「これらの協定は経済、貿易、文化、環境保全と観光などの分野が含まれている。たとえば、来年、イタリアで『中国文化年』を開くという共同声明といったことが挙げられる。」
胡錦涛主席のイタリア公式訪問と共に、200人あまりの中国人企業家からなる経済・投資促進団もイタリアに到着しました。中国商務省欧州局の孫永福局長は、「2国間貿易をよりバランスがとれたものにし、双方の補完性を一層合理的なものにしていくことが、今回の訪問の目的だ」と指摘しました。
孫局長は、「中国の経済貿易投資促進団には、中小企業、民間企業、国営企業のほか、ハイテク企業も含まれている。これらの企業は、イタリアでの商品調達と対イタリア輸出だけでなく、経済技術協力のプロジェクトについても話し合いを行う予定だ。中国が対イタリア貿易で黒字であることが、今回の促進団派遣の重要な背景で、双方は貿易と投資協力の均衡化に向けて努めている最中だ」と語りました。
2003年、フランスのエビアンで行われたサミットで、サミットへ中国、インド、ブラジル、南アフリカ、メキシコの5つの発展途上国の指導者を招かれたことから、「G8+5」の対話メカニズムが確立されました。今年、ホスト国・イタリアのベルルスコーニ首相はエジプトの指導者も招きました。今年の対話のテーマはいずれも衣食住などに密接にかかわっているグローバルな話題です。具体的には、食糧の確保や気候変動、エネルギーの安全供給などです。食糧の確保に対して、中国外務省の何亜非外務次官は、「G8+5会合の後、共同宣言が発表される予定だ」と明らかにし、「中国は食糧の確保において努力を重ねてきた。自国の国民に食糧を安定的に供給し、国民の貧困脱出に力を入れてきただけでなく、発展途上国を支援し、とりわけ、アフリカ諸国の食糧問題の解決にもつとめている」と語りました。
胡錦涛主席はまた、中国、インド、ブラジル、南アフリカ、メキシコなど5つの発展途上国の指導者の集団会合や、「経済大国のエネルギーの安全確保と気候変動フォーラム」の指導者会議、貿易問題の専門会議及び食糧確保の専門会議などにも出席し、中国の立場と主張を述べる予定です。(翻訳:Yan)
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