イタリアのナポリターノ大統領の招きに応じ、中国の胡錦涛国家主席は、5日から、イタリアへの公式訪問を始めます。そのほか、イタリアのラクイラで開かれる先進8ヶ国と発展途上5ヶ国の首脳会談に出席します。イタリア各界は、胡錦涛国家主席の今回の訪問を重視しています。
イタリア中国基金会という組織は、イタリアと中国が政治、経済、文化、教育、衛生などの分野での交流と協力を促進する機構です。この基金会のロミティ主席は、3日、中国国際放送局記者のインタビューに対して、「胡錦涛国家主席の訪問は、前回の江沢民主席の訪問から10年が経ちました。この10年間で、中国では大きな変化が発生しました。中国は、世界経済と政治活動の中で、ますます大きな役割を果たしています。このため、胡錦涛国家主席の訪問はイタリアにとって大きな意義があります」と述べた後、さらに、「現在、両国の関係がますます緊密化にしています。今回、胡錦涛国家主席は、400人の企業家からなる代表団を率いて来られ、これらの企業家は、イタリアの企業家と商談を行います。これよりもっと重要なのは、中国は、世界金融危機の終息に貢献できるということです。中国は、経済、貿易などの面で急成長している国で、世界の政治と経済の分野での役割が見逃してはいけない国でもあるます」
これについてイタリア経済発展省のウルソー次官は、「予測によりますと、今年の世界経済の成長は2%下がり、貿易は13%下がるでしょう。一方、別の予測によりますと、中国の今年の成長率はこの数年を下回るものの、7%には達する見込みです。中国政府は危機に対応するため、数年来続いた外需型経済を変更して、内需や消費の拡大に力を入れ、成果を挙げています。これはイタリアの企業にとっていいチャンスです。金融危機の影響で、主要輸出国の輸出額は下がっています。しかし、イタリアの場合は日本、ドイツ、イギリス、フランスより下げ幅が小さいです。中国向けの輸出は上昇する傾向を見せており、増加幅はおよそ19%になっています。これは、中国政府の政策はイタリアの輸出を促し、世界経済を刺激していることになります。現在、中国は世界を率いて危機から抜け出しています。中国経済の発展はイタリアにとってチャンスです」と強調しました。
イタリアのデミケーリス元外相は長年来、中国の発展に関心を寄せています。胡錦涛国家主席のイタリア訪問は非常に重要な意義があると見ています。これについてデミケーリス元外相は「中国指導者の10年ぶりのイタリア訪問になります。胡錦涛国家主席はG8プラス5サミットに出席する期間中、イタリアを訪問することにしました。訪問期間が長く、範囲も広い。これは双方とも両国関係を重視している表れです。このほか、胡錦涛国家主席は、企業家と観光という二つの大型代表団を連れてきます。これは偶然なことではなく、中国が地域政治と経済などのバランスを非常に重視している表れです」との見解を示しました。(任春生、朱丹陽)
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