巨大ディスプレーで映すカウントダウン時計	招待状を手渡す式典

　来年11月に開かれる第16回アジア大会の開幕まであと1年となった12日、主催都市の広州で祝賀イベントが行われました。

　イベントはアジア大会競技場の1つとなる広州市新体育館で、午後8時から約2時間にわたって行われました。まず、OCA・アジアオリンピック評議会のアハマド会長をはじめアジア各国のオリンピック委員会の代表が見守る中、カウントダウン時計が始動しました。続いて、中国や日本、インド、朝鮮など各国によるパフォーマンスが披露され、とくに世界で人気のフランス人ピアニスト、リチャード・クレイダーマンさんと香港スターのジャッキー・チェンさんも参加し、雰囲気を盛り上げました。イベントの最後、OCAのアハマド会長と中国オリンピック委員会の劉鵬会長が、広州アジア大会に参加する45の国と地域の代表に招待状を手渡しました。

建設中の選手村	部屋の中

　イベントに先立ち、各国の代表は建設中の競技施設と選手村などを見学しました。

　広州大会に向けて、日本オリンピック委員会(JOC)強化部の柳谷直哉副部長は「友好を深めるためにも、アジアの競技力を向上させて世界で戦える体質をつくるためにも大切な大会だと思う。ぜひ成功させて、皆で大会を盛り上げるという気持ちで頑張っていきたい」と述べていました。また、大会組織委員会のボランティアを務める地元の大学生、鄭俊偉さんは「選手をはじめ各国の人々に良い印象を与える大会になればいい」との期待を語っていました。(鵬)

近くに競技施設の建設も着々	選手村の模型に見入る代表たち

　広州アジア大会関連データ

　中国でのアジア大会開催は北京(1990年)に次いで2回目。

　開催期間：2010年11月12日―27日

　競技・種目数：史上最多の42競技、473種目。うち、クリケット、ダンススポーツ、ドラゴンボート、ロ

　ーラースケートの4競技と囲碁、中国将棋の2種目が初めてアジア大会の正式競技・種目に。

　参加人数：未定だが、現在は選手、役員も含めて約1万4700人の見通し。