中国の胡錦涛国家主席は18日スロバキアの首都、ブラチスラバでガシュパロビッチ大統領と会談しました。双方は、中国とスロバキア国交樹立60周年を契機に友情を深め、協力の内容を充実させ、両国の友好協力関係を一段と発展させていくことに合意しました。
現地時間18日午後、スロバキアのガシュパロビッチ大統領はブラチスラバ市中心の大統領府広場で初めてスロバキアを訪問した中国の胡錦涛国家主席を歓迎する盛大な式典を行ないました。民族衣服を纏とったスロバキアの若者たちが伝統に基づいて、パンと塩を贈りました。
その後、胡主席はガシュパロビッチ大統領と会談を行いました。会談で、双方は両国の政治信頼、経済貿易協力、人的交流、国際協力、多国間協力を強化させていくことを示しました。経済貿易協力の強化に触れた際、胡主席は、双方の貿易を強化し、相互投資や協力分野の拡大、金融危機への共同対応、保護貿易主義に反対することを述べました。また、インフラ整備や新エネルギー、農業、環境保護などの分野において、異なる形式で協力することを提案しました。
そして、両国関係の発展状況について、両国の首脳は一致して高く評価しました。胡主席は「われわれは両国関係の発展が収めた成果に満足している。わたしとガシュパロビッチ大統領は、相互尊重、平等互恵、相互内政不干渉などの原則を踏まえて、両国関係の全面的な発展を推進していくことに一致して同意した」と述べています。
これに対し、ガシュパロビッチ大統領は、「13億の人口を有する中国がスロバキアと共に国際金融危機への対応を検討することは、特に重要な意義がある。中国企業のスロバキアへの投資を歓迎し、科学技術、新エネルギーなどの分野における双方の互恵協力を促進して行きたい」と述べました。
ガシュパロビッチ大統領は記者会見でさらに、「われわれの会談は大きな成功を収めた。会談の内容も充実しており、経済貿易や教育、科学技術などの面における両国の協力について幅広く話し合い、共に国際金融危機に対応することについて意見を交換した」と述べています。
スロバキアなど一部の東ヨーロッパの国は、新中国の成立当初、国交を樹立することを表明しました。中国とスロバキアが国交樹立して60年が経ち、初めてスロバキアを訪れた中国の国家元首として、胡主席は、中国と、スロバキアを含むこれらの国との関係はスムーズに発展していると特に強調しました。
胡主席は「中国はこれらの国々との間に未解決の歴史的な問題がなく、現実的な利害衝突もない。共通認識を拡大し、協力を強化するという共通の目標は双方の根本的な利益に合致する。中国はこれらの国との友好関係を強化し、共に双方関係の持続的かつ、健全的な発展を推進していきたい」と述べています。 (トウエンカ)
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