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「ガザ地区、イスラエル軍撤退後の再建にチャレンジ」

2009-01-22 15:33:10     cri    



















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 イスラエル軍の報道官が21日、イスラエル軍はこの日の朝にガザ地区から完全に撤退したことを明らかにしたことにより、それまで22日間戦火を浴びてきたガザは静けさを取り戻しました。こうしてガザ地区の再建が課題となってきましたが、専門家は、ガザ地区の再建もパレスチナ・イスラエルの平和実現への道も多くのチャレンジを迎えていると見ています。

 イスラエル軍が撤退したのは、停戦後にハマスのロケット弾襲撃の数が明らかに少なくなり、これはその撤退での要求にかなっていたというほかに、20日行われたアメリカのオバマ新任大統領の就任へのイスラエル側の祝福の意を表すためです。このほか、イスラエルが総選挙を前にしていることや今後の外交交渉で主導権を獲得しようと狙っていることも、この撤退の原因となります。

 イスラエル軍の今回のガザ地区侵攻によって、少なくとも1414人のパレスチナ人が死亡し、5500人が負傷しました。また、イスラエル側も10人の兵士と3人の市民が死んでいます。

 現在、イスラエル軍はガザ辺境のイスラエル側に戻り、すべての事態にいつでも対応できる姿勢をとっています。一方、ガザ地区では、ハマスの警察が街頭で秩序の維持に努め、市政担当者が電気回路や給水排水システムの修理に当たっています。調査係りによりますと、今回のイスラエル軍の侵攻よって、地元の約4100世帯の住宅、1500の工場や工房、20のモスク、31の治安施設、それに10ヵ所の給排水施設が破壊され、損失額は合わせて20億ドルに相当するということです。

 国連のパン・キムン事務総長は20日ガザ地区を訪れ、ガザ地区にある国連事務所での記者会見で、「一部の損傷状況しか見ていないが、これらだけでも悲惨なものだった」と述べました。

 現在、ガザ地区の再建に必要なのは平和的環境ですが、ハマス側は一週間の停戦を約束しただけでした。一方、イスラエル側は、再びロケット弾襲撃にあえば、いつでも武力を行使すると強調しています。これについて世論は、「現在イスラエルとハマスは軍事衝突から政治と外交での戦いへと転換した。双方の食い違いはラファの通商点とガザに対する封鎖解除などの問題にある。今回のガザ地区での衝突は中東和平プロセスの実施の妨害となったが、和平プロセス再開の重要性を国際社会に認識させたので、各種要素の共同の作用の下に、ガザ地区は一時的な安定した日々を過ごせるのではないか」と分析しています。

 この安定のほかに、ガザ地区は大量の資金を必要としています。多くのアラブ諸国はガザ地区再建のために義捐金を送ることを発表しましたが、イスラエル側は、ハマスの支配にプラスとなるガザ地区の再建は許さないとしています。

 世論は、これについて「ガザ地区の再建には長い道のりが必要である。それは、イスラエルがガザの再建とハマスの影響力削減を一つの目標にしているからだ」と分析しています。

 ガザ地区の住民にとって最も重要なのは持久的な平和であり、パレスチナとイスラエル間の長期的な平和です。イスラエル軍の撤退後、関係各方面が交渉を展開し、長期的な停戦実現とそれへの監督メカニズム、人道的救援などの問題についてこれからは有効な対策を見出すため時間をかけるでしょう。現在、イスラエルの極右派であるリクードグループは、民意調査を通じてその優位を固めており、2月の総選挙で勝利すれば、ネタニヤフ元首相が出馬して組閣することになります。こうなれば、パレスチナ・イスラエル情勢は新たな危機に直面する可能性があるのです。

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