国連総会は15日、ブロックマン議長や非同盟運動諸国などの要請に応じ、緊急会議を招集して当面のガザ情勢について討議しました。
ブロックマン議長は「潘基文(パンギムン)事務総長とリブニ・イスラエル外相の合同記者会見の前、ガザにある国連機関が再びイスラエル軍の爆撃を受けた。イスラエル軍が武力攻撃し、オルメルト首相が発言で8日に採択された安保理決議を無視したため、緊急会議の招集が必要になった」と説明しました。
また、ブロックマン議長は「イスラエル軍はガザの学校や住宅、モスク、国連施設を攻撃し、多くの人的・物的損失をもたらした。これは国際法に背き、深刻な人道危機を誘発するものだ」と非難した上で、即時無条件の停戦と人道支援の円滑な実施を実現するよう加盟国に求めました。
国連のミギロ事務次長は「窮乏を強いられているガザ住民への支援は保障されなければならない。ガザへの武器密輸を停止し、すべての検問所を再開し、合法政権の下でガザ地区とヨルダン川西岸の統一を実現しなければ、持続的な停戦は不可能である。国際社会は人道支援のほか、ガザの再建に努力すべきだ」と述べました。
パレスチナ自治政府のマンスール国連常駐オブザーバーは「パレスチナ人は依然として、ガザでの即時停戦とイスラエル軍の殺戮を終わらせるよう、国際社会に希望を託している」と述べた上で、ガザ地区に対する封鎖と隔離措置を解除し、すべての検問所を再開し、人道支援物資の円滑な支給を保障するようイスラエルに求めました。
非同盟運動を代表して発言したキューバのモレノ国連大使は、犠牲になった民間人に哀悼の意を表すとともに、人道支援の困難に憂慮を示し、国連人道支援スタッフを狙ったイスラエル軍の攻撃を非難しました。
EUの議長国であるチェコのパロウス国連大使は「停戦に向けた国際社会の努力を支持し、エジプトとフランスの停戦案を歓迎する。イスラエル軍とハマス双方がともに即時停戦しなければ、検問所の再開は不可能である」と指摘し、悪化しつつある攻撃と窮乏に強いられているガザ住民に憂慮を示しました。
(ジョウ)
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