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中国の中東特使、戦火の再発を防止するよう

2009-01-21 17:51:46     cri    

 中国の孫必幹中東特使が12日から15日にかけてエジプト、イスラエル、パキスタンを訪問しました。この訪問について、20日午後、孫特使が外務省で記者会見しました。今日の時事解説では、その模様をお伝えします。

 昨年12月27日から、ガザ地区におけるイスラエルとパレスチナ自治政府与党のイスラム原理主義組織ハマスとの武力衝突が続き、民間人にも多数の犠牲者が出ました。この状況の中で、孫必幹中東特使がこのほど中東各国を訪問しました。中東特使として、孫大使は各国を何度も訪問したことがありますが、戦火にさらされる中での今回の訪問について、このように感想を述べました。

 「今回は訪問先で戦争の残酷さを目の当たりにした。いくら戦争を続ける理由や言い訳があったとしても、被害を受けるのは結局民間人だ。再び戦火にさらされずいまの停戦状態が続くよう国際社会がともに努力しなければならない。」

 訪問中、孫大使はガザ地区及び中東問題の解決に関する中国政府の5つの提言を発表しました。すなわち、「第一に、関係各方面が国連安保理の1860号決議を守り、これ以上死傷者が出ないよう一切の軍事行動を直ちに停止すること。第二に、ガザ地区の人道危機を解消すること。食品や薬品、燃料などの人道支援物資を輸送するルートを確保するよう各方面からの保障が必要であること。第三に、ガザ地区における停戦が長期的なものになり、安全かつ安定した状況が続くよう、関係各方面が効果的な監督メカニズムを確立すること。第四に、パレスチナとイスラエルとの和平交渉を回復し、相互信頼の下でパレスチナの最終的地位を決める諸課題を解決し、パレスチナが早期に独立建国することにより、両国の平和共存を実現すること。第五に、中東問題が全面的かつ公正で確実な解決に達するよう国際社会の一層の支援と関与が必要である」というものでした。

 孫大使はさらに「これら5つの提言は、当面そして将来という2つの視点から中東問題の解決を図ろうとしている。当面の急務は停戦、そしてガザ地区の人道危機を解消することだ。また、中東問題及びガザ地区の危機の抜本的な解決法は、和平交渉により、パレスチナを建国し両国が平和共存することにある。この目標の達成のため、国際社会がさらに中東の和平プロセスを積極的に推し進めていくことが求められる。中国はそのために一層努力し、貢献したい」と述べました。 

 また、「中国は絶えずパレスチナを支援してきた。例えば今回のガザ地区攻撃を受け、中国は速やかにイスラム原理主義組織ハマスに100万ドルの支援金を送りました。今後、ガザ地区のパレスチナ国民を様々な形で支援していきたい」と話しました。

 時事解説、今日は今月上旬中東各国を訪問した孫必幹中東特使のコメントをお伝えしました。

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