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3月28日 火曜日

2017-03-28 19:08:16     cri    

1時間目 奥田正彦さんのハンコ彫り――「鶯啼山客猶眠」、中国現代文学の散歩道~李敬澤「趙氏孤児」(5‐3)

担当:王小燕、斉鵬

 
3月28日 CRI敷地内にて。満開の桜をバックに日本語部の記念写真

 長野県のリスナーさんが寄贈された桜。今年も見事に咲きました。本日はCRI日本語部一同のお花見でした。開花が例年より一週間も早く、22日頃でしたが、その後の冷え込みで、例年よりは長い期間の花見が楽しめています。今年も長野のみなさんに感謝の気持ちを込めて記念撮影をさせて頂きました。

 【イタズラ爺さん・奥田正彦さんのハンコ彫り】

 1月にスタートした新コーナー「イタズラ爺さん・奥田正彦さんのハンコ彫り」。今月の奥田さんの印文は「鶯啼山客猶眠」(うぐいす ないて さんかく なお ねむる)です。王維の「田園楽」七首連作の中の「其の六」、珍しくも「六言絶句」の詩形になっています。

 【現代中国文学の散歩道~李敬澤「趙氏孤児」(5)その3】

 中国文学の翻訳誌『新しい中国文学 灯火』雑誌社の後援により実現した企画です。引き続き李敬澤著、水野衛子翻訳の小説「趙氏孤児」をご紹介します。担当は王小燕、斉鵬、星和明です。

 ★第5部「すごい男」~その3

 殺人の罪を犯した国王・夷皋を諌めようとした宰相・趙盾が大臣に止められて行かなかった。しかしその後、夷皋は趙盾を宴会に招待した。いわゆる「鴻門の会」のようなものだ。「鴻門の会」では、項羽から宴会に誘われて行った劉邦は暗殺を免れたが、夷皋主催の宴会に赴いた趙盾は?

 ★ちょっと難しい用語

 ①提弥明(ていやめい):趙盾の従者。

 ②チベッタン・マスチフ:中国チベット高原を原産地とする超大型犬。主人への忠誠心が強く、外敵に対しては勇敢に戦う犬種。

 ③「鴻門の会」:項羽が劉邦を宴会に呼び出し、項羽の部下たちが秘かに劉邦を殺そうとした出来事。

 ④陽謀:明らかにされた陰謀。

 2時間目 中国との絆&上越の歴史の旅~新潟県・飯田郁子さんに聞く(下)

 「日本の自治体職員在中国 加油」、引き続き新潟県の飯田さんです。今回は、新潟と中国との交流の絆、そして上越の歴史の旅をお届けします。中日国交正常化実現の立役者である田中角栄氏が、地元ではどのように語られているのか、佐渡トキ保護センターを拠点に展開された中日の協力物語とは。北国街道の旧宿場町生まれの「上越歴女」、飯田さんの熱い語りをぜひお聞きください。

 今でも、新潟県人の食べ物や生活のシーンにその面影を残す戦国武将の上杉謙信、夜桜が有名な高田城、日本最古のワイン蔵、何故県庁所在地は新潟市になったのか…スキー、雪、米、日本酒という紋切型の新潟イメージに満足できない飯田さん。「今は、上越エリアは皆さんにとって、印象が薄いようですが、400年前(日本の戦国時代)は越後(現・新潟)の中心は上越でしたよ」と、今回は思いっきり、故郷・上越の歴史の旅へと案内してくれます。

 
新潟特産の調味料「かんずり」を手に紹介する飯田さん

 ■飯田郁子さんのインタビューから

 聞き手:1972年、新潟県出身の田中角栄首相が訪中して、中日国交正常化が実現しました。今後の両国の関係発展について、飯田さんはどのような思いがありますか。

 飯田:これまで以上に、細く長く、良い意味で淡々と、わたしたち民間レベルで交流を続けていきたいし、続けなければいけないと思っています。いま日本に多くの中国の方が遊びに来てくれているので、日本から、特に若者に中国へもっともっと遊びに来て欲しい、中国でご飯を食べて、どのように生活しているのか見て欲しいと思います。

 聞き手:日本最古のワイン蔵が新潟にあるのですか?

 飯田:はい。1890年に大地主・川上家の6代目・川上善兵衛が開設しました。善兵衛が自宅の庭園に鍬を入れ、葡萄園を作ったことが始まりでした。当時、豪雪と度重なる洪水で小作農たちは苦しんでいました。なんとかしたいと考えていた善兵衛は、親交のあった勝海舟に相談。ぶどう酒をふるまわれ、「ぶどうは荒れた土地でも栽培でき、田畑をつぶさずに済むため、新しい産業として農民救済にもつながる」と考えました。

 創業当時は、海外から苗木を輸入し植えつけ栽培していましたが、うまく栽培することができませんでした。そのため、1922年6月から気候風土に適したぶどう品種を求めて品種改良を開始。1万311回の品種交雑の中からマスカット・ベーリーA、ブラック・クイーン、ローズ・シオター、レッド・ミルレンニューム、ベーリー・アリカントAなどをはじめ22品種の優良品種を世に送り出しました。これらの品種は現在全国各地で栽培され、日本ワインの主力品種となっています。このため、善兵衛は「日本ワイン葡萄の父」と呼ばれています。

 このワイナリーでは現在もワインを作っており、試飲・購入も可能。ワイン蔵も見学可能で、雪を利用した石造りの蔵は夏でも真冬を体験できますよ。

 岩の原ぶどう園<http://www.iwanohara.sgn.ne.jp/about/index.html>

 【プロフィール】

 飯田 郁子(いいだ あやこ)さん

 新潟県妙高市(旧新井市)出身

 2008年 新潟県庁入庁

 2008年~2011年 病院局(県立病院)勤務

 2011年~2014年 文書私学課(現 法務文書課)勤務

 2014年4月~2015年3月  自治体国際化協会(CLAIR)本部に派遣研修

 2015年4月~  CLAIR北京事務所所長補佐として、北京駐在

        この3月末に日本に本帰国する予定

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