安徽省取材4日目午前、引き続き蕪湖市内を取材しました。
本日は経済の発展状況を知るため、工場が並ぶ「蕪湖三山経済開発区」を訪れました。
この開発区は2001年3月に設立し、2006年2月には安徽省政府の認可を得て省レベルの開発区になりました。現在では、計画に沿って3つの産業に力を入れており、有名企業が集まっています。
3つの産業とは、自動車や設備製造業、電子電器産業、物流産業で、まず自動車や設備製造業では、奇瑞重工業株式会社など40あまりの企業が集まっています。次に電子電器産業は、格力電器(蕪湖)有限会社を筆頭に増加傾向にあります。3つ目の物流産業も海螺港湾物流会社などが著しい発展を遂げています。
同開発区のGDPは2006年の1億7800万元でしたが、2013年には64億2000万元まで増え、輸出入総額も2006年時点の900万元から2013年には5億6200万米ドルまで増加しています。
取材団一行は同開発区の成長を支える3社を順に訪れました。
まず訪れたのは奇瑞重工業株式会社。農業用車両や工業用車両などの研究開発、製造、販売などを手がけていて、現在までに60以上の国と地域で業務を行っています。農業用車両では中国国内でも多くの種類を販売しており、2013年の「中国ユーザーが選ぶ最も好きな農業の機械化サービス提供会社」に選ばれました。
奇瑞重工業株式会社
次に訪れた格力電器(蕪湖)有限会社は、珠海格力電器株式会社の子会社で2011年3月に同開発区に設立されました。2.26平方キロメートルに及ぶ敷地で4600人の従業員が働いており、2013年にはエアコン製造数が372万セットに達しました。中国国外では主にアメリカ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、アルジェリアなどに輸出されています。2012年に輸出が始められてから、今年6月までに格力電器(蕪湖)有限会社の製造した製品の輸出台数は227万台にのぼり、輸出総額は12億元近くになりました。
格力電器(蕪湖)有限会社
エアコンの室外機の製造工程
工場内にはチーム毎の製造数が公表されている
敷地内には従業員の自己紹介がいたるところにある
さらに訪れたのは恒安(蕪湖)製紙有限会社で、「心相印」という商標で輸入天然パルプ100%使用のティッシュペーパーやトイレットペーパーを始め、紙ナプキン、キッチンペーパーなどを製造しています。同社は外資との合弁会社で、蕪湖市の重要外資誘致企業に据えられており、2013年1月には第1期プロジェクトの30億元に及ぶ投資がなされました。
このプロジェクトは4期に分けて行われ、その全てが完了すると年間製造量50万トン、販売収益60億、納税額2億元に達する予定で、中国国内でも屈指の大型製紙企業です。
恒安(蕪湖)製紙有限会社
その後、再びバスで3時間かけて約200km離れた安慶市に移動しました。
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