合肥を出発しバスに揺られること3時間弱、我々CRI記者団一行は150km離れた蕪湖市にやってきました。ここは長江に面していて、合肥からは2kmに及ぶ川幅にかかる橋を通り市内に入ります。
同市は約6000平方キロの地に384.5万人が住んでいて、1876年の煙台条約(芝罘条約)で開港し、今でもカトリック教会など33の美しい洋風建築物が残されています。
1887年に建てられたカトリック教会
さて、到着した一行はまず蕪湖市政務文化センターで同市の曹哨兵副市長や段玉嘉宣伝部長などに取材を行いました。
蕪湖市の曹哨兵副市長 蕪湖市の段玉嘉宣伝部長
両名の紹介によりますと、同市の昨年のGDPは2099億5300万元に達し、前年比で12%増加し、4年連続で安徽省一の成長を続けています。
さらには、米の経済誌「フォーブス」が発表した2013年の「中国大陸商業都市ランキング」で53位に入り、同誌の「イノベーション能力のある中国大陸都市ベスト25」では安徽省で唯一17位に選ばれました。
また、交通面では、車で1時間半要していた同市と南京禄口国際空港を結ぶ区間の高速道路がまもなく整備され、40分で到着する見通しとなりました。鉄道も来年には高速鉄道が通り、南京・合肥まで20分、上海まで80分に短縮できるということです。
続いて我々は市内の2つの公園をそれぞれ取材しました。
1つ目は市中心部にある「蕪湖彫刻公園」で、隣接するゆるやかな斜面の「神山」を大きな展示エリアとして、著名な彫刻家の名を冠し2011年から毎年開催している「劉開渠杯国際彫刻大会」で選ばれた日本を含む国内外の優秀作品を展示しています。現時点では21万平方メートルに及ぶ展示エリアに、これまで開かれた3回の大会で選ばれた計145の彫刻が展示されています。今年10月には第4回が開かれる予定です。
その規模にも驚かされますが、この公園は24時間無料で公開されていて、訪れたときも多くの来訪者がいて賑わいをみせていました。
彫刻公園の展示オブジェクト
24時間開放され自由に作品に触れられる
蕪湖彫刻公園(左) まだまだ作品の展示スペースには余裕が(右)
2つ目は同市の西、長江に面した「蕪湖濱江公園」で、2.35kmに及ぶ長さを誇り、その公園内部には4重の「中江塔」や孫文が同市を訪れたことを記念して建てられた「接官亭」などの歴史的建造物や竹林から桃の木、ビワの木など数十種の木があります。
そしてそこから長江の悠久の流れを望む、といったとても贅沢な時間を過ごせることから観光客が多いだけでなく、市民の憩いの場所にもなっています。
教会前に広がる「蕪湖濱江公園」内の広場
「中江塔」と「接官亭」
あずまやから望む「中江塔」と「接官亭」
80mの高さまで達する噴水
私もいつもより多く写真を撮影して、その美しさを満喫してきました。撮影が上手ではないのでその様子がどれだけ伝わるか不安ですが、再度訪れたいと思わせる公園でした。
蕪湖濱江公園
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