今月の4日が立春でした。確かに暦の上でもう春です。中国の宋の時代の詩人、蘇東坡の詩に、「春江水暖鴨先知」という一句があります。"もう春だが、鴨は人間より先に春の到来を知るだろう"と歌ったものです。
さて今日は、中国の旧正月、春節の大型連休の最終日となりました。ふるさとで家族団欒や海外旅行に行ってきた人も明日からはまた仕事です。中国ではこれが今年の仕事始めとなります。1週間のお休みも実際にはあっという間です。帰省前も、切符をなんとか手に入れて帰っても、実家で2、3日過ごしたらすぐ帰って来なければなりません。故郷から遠く離れている人は、かえって休めないかもしれません。やっと実家にたどり着いても、親戚回りが待っています。大家族ならこれだけでも2、3日ぐらいすぐに過ぎてしまいますね。疲れます。
多くの人は列車で帰るほか、飛行機を利用する人もすくなくありませんが、まあ、比較するとやはり列車のほうが安いです。もう一つは、列車の線路や本数が飛行機より多いんです。駅の数も空港より多いので、利用しやすいです。昨年、中国の高速鉄道の開通がニュースになりましたが、今後もさらに鉄道の整備は進んでいくと思います。
そして、年々増えているのはマイカーでの帰省です。去年の10月から、祝日は高速道路の料金の無料化が実施されています。これもマイカーでの帰省を後押しています。
帰省者が多く、北京では普段より人が少ないと感じていますが、吉野さんはどう過ごしたんですか。私は、母が作ってくれた料理を食べて、日本の紅白にあたる中央テレビ局の番組、春節聨歓晩会を迎えました。それから地壇公園で行われた縁日に行ってきました。ここでは大道芸をみたり、北京の伝統的な軽食、茶湯を飲んだりして楽しく一日を過ごしました。そのほかは、家でのんびりとテレビを見たり、料理を作ったりし過ごしました。
ここで一つ言いたいのは、1月は北京の大気汚染がひどかったため、若い人の間に春節の間に爆竹を鳴らすのをやめましょうという呼びかけがありました。若い人々の環境保護意識の向上を感じました。
さて、番組の本番に参りましょう。今週の番組は1月に放送した中国の旅の新年特別番組を再放送します。どうぞお聴きください……(任春生)
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