今の時期、北京の街角を歩くと、食べ物のにおいがします。その食べ物は糖炒栗子です。まあ、日本の天津甘栗です。街角の店に、従業員が甘栗を炒めて、売ります。そのにおいだけでも美味しいんです。この寒い冬、作りたての甘栗を熱いうちに食べるのは最高です。
実は栗は炒めるほか、食材として料理にも使われます。代表的な料理は、板栗焼鶏、栗と鶏肉の醤油煮です。これは美味しいです。中国は日本より栗を使った料理は種類が多いんです。
栗は中国では多くの地域で栽培されていて、大別すると、北方の栗と南の栗に分けられます。育った気候や環境が違うため味に違いが出てくるのです。簡単にいうと、北方の栗は、糖度が高くて、澱粉が少ない。柔らかいのが特徴です。炒めて食べるのが一番美味しいです。南の栗は、糖度が低くて、澱粉が多い。そして硬いです。このため、食材として使われるのが一番適切だといわれています。全く逆の性質を持ってるんです。北京周辺の栗の生産地といえば、郊外の懐柔区、房山区の良山地域の栗は有名だそうです。時間があれば、現地に行って栗を食べてみたいですね。
さあ、番組の本番に参りましょうか。先週は、河南省の安陽にある殷墟の王陵、宮殿遺跡、婦好墓、博物館、そして袁林、岳飛廟、ユリ里城について、高橋さんに旅の感想を伺いました。今週は、高橋さんの中華文明のルーツをめぐる旅・最後の場所、河北省の邯鄲の様子をお伝えしたいと思います。
実は邯鄲も中原地域にも属して、地理的に河南省の地と繋がっています。邯鄲は歴史が非常に古いですが、今でも日常生活の中で、この地域で発生した物語を元に形成された4文字熟語がなどが使われているんです。たとえば、黄粱美夢、邯鄲学歩、胡服騎射などがあります。では、高橋さんに旅の話を伺いましょう。高橋さんは、河北省の旅が終わって、なぜ、隣の河北省の邯鄲を訪れたのですか……
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