日本の皆さん、あけましておめでとうございます。仕事などの関係で日本に帰れず、中国で新年を迎える日本人の方々も、あけましておめでとうございます。中国のお正月はまだ先なので、あまり日常生活に変化は見られません。

　中国人にとっては旧正月の新年、春節には、やはり実家に戻って家族と過ごすことが一番幸せな事です。一年、親や親戚と離れて、大都市でがんばって、お金を稼いで、年末、お金あるいはちょっと高価なものを土産に持ち帰って、親や親戚にあげますね。中国の人は、都会で買ったものをみんなに配ることを楽しみにしていますね。でも実家にいる親はやはり、お金やお土産より、一年ぶりに子供の顔を見るのが何よりなのではないでしょうか。

　中国でも家族化が進んでいますが、最近は子供が北京などの都市部でマイホームを買って、実家にいる両親を呼び寄せ、同居する場合もあります。それから、ここ数年の中国の春節帰省ラッシュが激しくなっています。帰省の列車のチケットがなかなか買えないぐらいなんです。ですからラッシュを避けて、春節の前に実家にいる両親を呼んで、一緒に春節をゆっくりと過ごし、それから帰るという人も増えています。

　それから春節の連休を利用して、熱帯の暖かい海南島に行って春節を過ごすという若いカップル、家庭も増えてます。暖かい地域に住んでいる広東省や海南島の人は、ハルビンなどの雪国にいって、雪や氷の世界を楽しみながら、寒い春節を過ごす人もいるそうです。いずれにせよ、中国中、大移動です。時代の変化とともに、春節の過ごし方も変わりつつあります。昔の春節の過ごし方には魅力を感じなくなっているようです。新しい過ごし方が求められています。

　さて、今日のこの時間では、「中国の旅」の新年特別番組をお送りします。まずは2011年お勧め観光スポットベスト3を発表いたします。これまでリスナーの皆様からお寄せいただいたお便りやメールを集計し、反響が大きかった観光スポットを3ヶ所選びました。本日は再びベスト3の観光スポットの魅力に迫ります。

　続きましては、海外の観光客が最も行きたいと憧れる中国の観光スポットベスト5を発表致します。

　そして最後は、今年ぜひ、皆様に行っていただきたい観光スポットを紹介致します。今年は辰年。辰年にちなみ、名前に竜の文字が含まれている中国の有名な観光スポットのご紹介です。旅情報満載の「中国の旅・新年特別番組」ぜひ、最後までおつきあいください。

　それでは、さっそく昨年、中国の旅でご紹介した中で反響の大きかった人気観光スポットのベスト3をご紹介します。

　まずは第3位の発表です。第3位は、チベットです。チベットへの旅は目的地に着くまでの道中に楽しみがあります。そのためには、移動手段は飛行機ではなく、列車をお勧めします。中国の青海チベット鉄道に乗ってラサまでの旅です……（任春生）