内蒙古で遊牧民の生活を楽しむ
バアルフ草原は内蒙古自治区のホロンバイル草原にある有名な天然牧場です。8月のバアルフ草原は緑の海のようです。緑の草の中に、青い花と赤い花が咲き誇り、また青空には白い雲が漂っています。なんときれいな風景でしょう。この草原を訪れ、美しい風景を見、草の匂いを嗅げば、心が洗われるようです。この時期、草原の自然風景に魅了され、各地から多くの観光客がやってきます。遊牧民の家に滞在し、蒙古族の遊牧民の生活を体験するのです。
サレンチムゲルさんは、2001年、牧場で「めでたい草原」という旅館の経営を始めました。サレンチムゲルさん一家は放牧の生活を続けながら、この旅館を経営しています。
朝、サレンチムゲルさんは草原のほかの女性と同じように、飼育している乳牛の乳を搾り、新鮮な牛乳を用意します。そしてお母さんと一緒に朝食の支度をし、ミルクティーを作ります。お湯を沸かして、その中に茶葉を入れて10数分煮た後、新鮮なミルクを加えれば、ミルクティーのできあがりです。このミルクティーで広東省からの観光客を出迎えます。今日のお客さんは中学校の教師たちです。
広東省の観光客は初めて大草原にやってきたので、すべてが新鮮で、好奇心を隠せず興奮した様子です。きれいな蒙古族の民族衣装を身にまとい、蒙古族の男の子と女の子と記念写真を撮りました。馬も人気者で、馬と記念写真を撮ったり馬に乗ったりする人も数多くいます。
馬と羊の群れ、蒙古族の伝統的な住居、パオからご飯を炊く煙が立ち上っています。観光客は草原の美しい風景を楽しみながら、笑ったり、おしゃべりしてのんびりと過ごします。
蒙古族の人々は歌と踊りが上手です。特に、親戚や友人が訪れたら必ず歌を歌い、踊りを踊ります。多くの観光客が来るとなれば歌と踊りは絶対に欠かせません。今回は広東省の観光客のために、かがり火を囲んで踊りました。
サレンチムゲルさんが住んでいるパオに入ってみました。パオの中には、チンギスハンの絵やお釈迦様の絵などが飾られています。サレンチムゲルさんのお父さんは、お客さんのためにミルクティーを淹れ、チーズ、ミルク飴などの食べ物も用意してもてなします。
サレンチムゲルさん一家は旅館のほかに面積333ヘクタールの草原を持っており、羊400頭を飼育しています。サレンチムゲルさんは2001年内蒙古自治区のホロンバイル学院を卒業した後、都市部で就職することは選ばず実家に戻りました。実家に戻った理由について、サレンチムゲルさんは次のように述べました。
「大学を卒業して実家に戻って羊の飼育など、両親の手伝いを始めました。私は長女で、下にはまだ弟と妹がいて、三人の子どもために、両親は苦労していました。長女としてはやはり家のことを考えなければなりません。両親の負担を軽くするために戻ってきました」……(担当:任春生)
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