大理は雲南省の西部にあり、大理ペー族自治州の州都です。ペー族は、漢字で白い族と書きます。かつて大理国を建国した人々です。
大理ペー族自治州は、中国全土にいるペー族の80%がここに住んでいます。そして地形は主に山岳地帯で、平地はなんと15%しかありません。まさに山の民です。
大理は大きく2つのエリアに分かれます。一つは大理古城で、もう1つは下関で、ここは新しい町です。民族情緒や歴史文化を感じる町並みはやはり大理古城です。ペー族の昔ながらの家並みが残されています。全体は城壁に囲まれていて、南城門と北城門がまだ昔のまま完全に残されています。
大理の古城エリアには、洋人街という通りがあり、ここには、お土産物屋さんのほか、カフェが並んでおり、日常生活と観光地がミックスした場所で、外国人がよくいるため、この名前が付けられました。
大理の自然を楽しむならば、蒼い山とかく蒼山とアール海です。アール海は大理の面積のおよそ2割を占める大きな湖です。蒼山山脈には海抜3000メートルを超える峰が全部で19もあります。ロープウェイを利用して、山の中腹まで行きます。そして中腹部には、蒼山リフトとロープウェイの山頂駅を結ぶ玉帯雲遊路という遊歩道が(約17km)あります。
また、アール海には3つの小島があって、それぞれ、金梭島、普陀島、天境島です。島に行って、ペー族の昔ながらの生活を見たり、ペー族の家庭料理を食べたりすることができます。ペー族の料理は辛いものが多いので、苦手な人は気を付けたほうがいいと思います。また、大理ではきのこがよく採れるので料理にも使われています。日本人の好きなマツタケもあります。ベー族のきのこ鍋料理は有名で、秋の味覚、栄養たっぷりのスープを飲んで体にいいですね。
ペー族風情を楽しみたいなら、もう1ヵ所おすすめの場所があります。喜洲です。ここは大理古城から20キロほど離れたペー族の村です。白い壁、蒼い瓦屋根のペー族独特の建築様式の家並みを見ることができます。中でも厳家大院、董家大院、楊家大院という三つの邸宅があり、建物はよく保存されています。厳家大院では、民族衣装を着たぺー族による歌や踊りを見たり、ペー族のお客さんをもてなすために点てるお茶、三道茶を楽しんだりすることができるそうです。
また、村には明、清、民国時代の建物が88軒も残されていますから、ここはぜひ見ていただきたいです。
それではアクセスに参りましょう。大理空港がありますが、国内線の乗り継ぎが必要となるので、日本からはまず昆明まで飛び、昆明から陸路が便利です。
成田国際空港から昆明空港までは経由便でおよそ9時間から10時間、関西国際空港からはおよそ8時間半のフライトです。そして昆明空港から大理までは車でおよそ4時間で到着です。
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