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10月7日 中国の旅

2011-10-07 16:48:07     cri    

列車に乗ってチベットを旅する


 世界の屋根と呼ばれるチベットは、世界各国の観光客にとって神秘的で魅力的な場所です。世界最高峰のチョモランマ、世界で海抜が最も高い宮殿、ポタラ宮のほか、雪山、湖、草原、お寺などがあります。壮大で美しい自然風景とチベット族の独特な民族風情が観光客を魅了しています。

 チベットの平均海抜は4000メートル以上で、酸素は大陸部の60%ほどしかありません。普段海抜の低いところに住んでいる人が、チベットに行くと大抵酸素不足で、高山病にかかり、頭痛や吐き気などの症状が現れます。このためチベット観光をやむなく諦める人もいます。

 2006年、中国で走行距離が一番長い鉄道が開通しました。広東省の広州からチベットのラサまでを結ぶ広州チベット鉄道です。今回、中国の東南部、広東省の人々はチベットに大変興味を持ち、高山病にかかる恐れを抱えながら、鉄道に乗ってチベットに行ってきました。結局、ほとんどの人は高山病にかかることなく、チベット旅行を満喫して帰ってきました。広東省の人々のチベットの旅はいったいどんな様子だったのでしょうか。今日の番組では何人かの観光客の感想を交えながらチベットの魅力をご紹介します。

 79歳の周志強さん、71歳のスウ格寧さん、2人は観光が大好きな夫婦です。周さんとスウさんは、2008年に、友人10数人を誘い、チベットに行くつもりでしたが、観光代理店に申し込んだところ、ツアーの空きが3人分しかなかったため、泣く泣くあきらめました。そして今年、周志強さんとスウ格寧さんは再びチベットを旅することを決めました。奥さんのスウさんは次のように話してくれました。

 「チベット、この神秘的で魅力的な観光地にずっと憧れていました。でも高山病のことが心配で、なかなか実現できませんでした。今回はあえてチャレンジという気持ちで行ってきました。私たち夫婦は、ツアーの中で年齢が一番高かったのですが、今回行かないと、もう二度とチャンスがないのではないかと思って行ってきました。行く直前まで、もしだめなら、飛行機に乗って帰るしかないと覚悟しました。でもそうなったらちょっと高くつきますね」

 周さんとスウさんは、広州チベット鉄道に乗ってチベットへ行ってきました。この鉄道の走行距離は4980キロ、約55時間かかります。この鉄道の責任者の馬新さんによりますと、列車でチベットにいくのは、飛行機より長い時間がかかりますが、体はゆっくりと自然に海抜の上昇に慣れていきます。広州を出発して、途中、南国の水郷の町、中部地域の平野、西北部の黄土高原、青海省のココシリなどのゴビ砂漠地域を通ります。観光客は、中国の7つの省の風景を楽しめるほか、海抜の低い地域から高い地域への移動にゆっくり慣れていきます。この列車には酸素供給設備が設置されているので、観光客は安心してチベットに向かうことができます。

 馬新さんは、また「酸素供給設備が自動的に働いているので、観光客は酸素が足りないと感じることはありませんし、高山病の心配も要りません。発車した後、車内放送で、高山病予防の知識、注意事項、酸素ボンベの使い方などを説明します。これによって乗客の過度な心配を取り除くことができます」と語りました……(任春生)

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