今、北京は日中の気温はまだ高いんですが、朝晩は涼しくなり、秋の気配を感じるようになりました。今年の夏は、例年に比べると、降雨量が多かったため、湿気がわりと多くて、蒸し暑かったですね。8月8日の立秋を迎え、空気も乾燥し始め、さわやかな気候となりました。
この時期になると、また秋の味覚がたくさん出てきました。旬の味といえば葡萄、梨、りんごです。スーパーはもちろん、野菜と果物販売市場や路地にある八百屋さんの店頭にもこれらの果物がずらっと並んでいます。
この時期は夏の果物、スイカは旬が過ぎましたが、まだ食べられます。今は急いで食べないと、自然に熟したスイカは食べられなくなります。
さて、先週は、男二人の福建省の旅道中と題しまして、日本経済大学園木広志教授と日本語部の大野清司さんにスタジオに来ていただき、福建省のアモイ、ウーロン茶・鉄観音の故郷、安渓の旅について語っていただきました。いかがでしたか。今週は、旅道中の後編です。福建省の旧い港町、泉州、そして華僑の故郷、福清への旅をお届けします。
では、福建省の旧い港町、泉州、華僑の故郷、福清の基本情報をご紹介します。まずは泉州市です。泉州市は福建省の東南部にある三大都市の一つです。台湾海峡の西岸にあります。市の面積は11015平方キロメートルで、定住人口はおよそ800万人。48の少数民族が住んでいます、ホイ族、ミョオ族、蒙古族が多く住んでいます。
泉州は古代中国の対外貿易が盛んな港町でした。宋の時代と元の時代、泉州港は「東方第一の港」と言われていました。海上シルクロードの起点でもあり、西側諸国、日本との貿易には長い歴史を持っています。海外との貿易が盛んだったため、多くの外来文化も取り入れた土地です。現地の人々は仏教、道教などを信仰していましたが、宋の時代、元の時代に外国の商人は、カトリック、イスラム教などの宗教を信仰していたため、当時の教会やモスクが今も残っています。
次は福清県です。福清県は現地の発音は「フチン」といいます。福建省省都、福州市の南にあります。人口はおよそ122万人です。福清県は華僑の故郷として知られています。華僑のうち、福清の出身はおよそ60万人で、東南アジア諸国、ヨーロッパ、アメリカなどの112ヶ国と地域にいます。
それでは、福建省の旧い港町、泉州、そして華僑の故郷、福清の旅について日本経済大学の園木教授と日本語部の大野さんに語っていただきます。(まとめ:任春生)
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