雲台山は中国中部・河南省の焦作市修武県にあります。ユネスコの「世界地質公園」に認定されており、面積はおよそ２００平方キロメートル。公園内はバスで移動することができます。

　一番有名な観光スポット紅石峡という渓谷です。その名の通り、赤い色の岩が特徴です。現地のガイドの路紫テイさんは、「この岩に大量の鉄やさまざなま鉱物が含まれている。時間とともに酸化して赤くなった。今は渓谷一面が真っ赤に見える」と紹介しました。

　渓谷の一番高いところに石橋があります。この橋から紅石峡の美しい風景を眺めることができます。紅石峡の岩の表面には縞模様があり、今からおよそ14億年前、大地と水が織り成した地層の模様です。

　渓谷の中央付近には崖があり、崖から白竜滝という滝が流れ落ちています。滝の周辺には小さな花々が咲き、美しい景観を形作っています。この花々について、ガイドの路さんは「ここに咲いているのは菊の花で、この地域で採れる有名な漢方のひとつである。この菊の花は崖や岩場など険しい環境に生息しており、体を丈夫にし、体内にこもった熱を冷ますのに効果がある」と話しました。

　渓谷内には大小さまざまな滝が見られます。一番大きな滝は、首竜滝という滝です。そのほかまたいろいろな滝を鑑賞することができます……

　アクセス：フライトは、まず鄭州空港まで行き、そこから焦作市まで車に乗り2時間ほどで到着。

　国内線の利用は、北京からも上海からもおよそ1時間半です。国際線の利用は成田国際空港から鄭州空港まで北京経由で8時間ほどです。（担当：任春生　吉野綾子）