雲南省の怒江大峡谷は怒江リス族自治州にあります。怒江リス族自治州は、雲南省の西北部にあり、ミャンマーと国境を接している地域で、リス族唯一の自治州でもあります。
雲南省を流れる怒江は、全長およそ3200キロメートル、源流はチベット、雲南省を流れ、ミャンマーに入り、最後はアンダマン海(インド洋)へ注ぎ込みます。
ここに住むリス族は、中国の少数民族の中で人口は21番目、長い歴史をもっており、リス族という名前は唐の時代から使われていました。リス族は言葉もあります。山岳地帯に住み、焼畑農業や狩猟をして生活をおくる民族です。自然を崇拝するアニミズム文化も持っています。1950年以降、交通が便利になって急速に発展しました。怒江の名前はよく知られていますが、有名な観光地に比べて、観光客の数はまだそんなに多くはありあせん。
怒江は5000メートルを超える山の間を流れて、そして怒江大峡谷の深さは2000メートル以上で、ほとんどの区間は3000メートルを超えています。また、急流や浅瀬があって、変化に富んでいますから10メートルごとに景色が異なると言われています。
リス族は「澡塘会」という温泉に入る祭りがあります。毎年の春節に行われるお祭りで、年配の方が先に入浴し、男性が入浴している時に、女性達は食事を用意して、女性が入浴している時は、若者達が山に入り猟をします。温泉に入れば穢れを洗い流し、病気を癒し、無病息災でいられるといわれているそうです。
怒江大峡谷への行き方:まずは雲南省の省都、昆明まで行きます。そこから飛行機で保山市まで行きます。そしてバスで4時間ほどで到着です。成田国際空港から昆明まではおよそ10時間。関西国際空港からは8時間半です。(担当:任春生 吉野綾子)
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