25日午前に閉幕した中国共産党第19期中央委員会第1回全体会議(一中全会)は、全会一致で習近平氏を中央委員会総書記に選出しました。
第1回全体会議では中国共産党第19期中央政治局委員と中央政治局常務委員を選出し、中央書記処メンバーを採択し、中央軍事委員会の構成メンバーを決定するとともに、第19期中央紀律検査委員会第1回全体会議で選出された書記、副書記と常務委員会委員の人選を批准しました。
中国共産党第19期中央委員会第1回全体会議(一中全会)は、習近平氏、李克強氏、栗戦書氏、汪洋氏、王滬寧氏、趙楽際氏、韓正氏を中央政治局常務委員に選出しました。
一中全会閉幕後の記者会見で習近平氏は、党の全ての同志が中国共産党中央の新たな指導者を信任したことに心からの感謝の意を示した上で、「職責を全うし、勤勉に活動し、使命を果たし、期待に背かない」と表明しました。
習近平氏は「長期にわたる努力を経て、中国の特色ある社会主義は新時代に入っている。新時代には新たな気風と新たな貢献がなければならない。これからの5年間は、中国が『2つの100年』目標を実現する節目の時期である。1つ目の100年目標(中国共産党創設から100年、すなわち2021年までに、小康社会=いくらかゆとりのある社会を実現する目標)を達成し、2つ目の目標(新中国誕生から100年、すなわち2049年までに、富強、民主、文明、調和のとれた社会主義現代化国家を実現する目標)の本格的な実現段階がスタートする」と述べました。
習近平氏は「2018年に改革開放40周年を迎える。改革開放は現代中国の運命を決定する要だ。中国共産党はこれまでの経験を総括し、国家ガバナンスシステムとガバナンス能力の現代化を推進し、一貫して改革を深化させ、開放を拡大させるとともに、改革と開放を互いに促進させ合い、補い合わせることで、さらに輝きが増すようにする」と語った上で、「中華民族の偉大な復興は、改革と開放のプロセスによって必ずや実現するだろう」との確信を示しました。
習近平氏は今後5年間の新しい目標について「2019年に中華人民共和国は成立70周年を迎える。中国は新しい発展理念を貫き、経済の持続的かつ健全な発展を推進して、中国人民と各国の国民に実利をもたらしていく」として、「引き続き第13次五ヵ年計画(十三五)の各任務を遂行するとともに、今後の発展に向けた新しい計画を立て、各事業の全面的な発展を推進していく」と述べました。
習近平氏は、2020年をめどに小康社会(いくらかゆとりのある社会)を全面的に築き上げる中国の目標を重ねて強調し、「小康社会の全面的な構築においては、1人も漏らしてはならない。豊かな暮らしを共同で求める道においては、1人も置き去りにされてはならない。我々は断固として貧困脱出の難関を突破し、約束を果たせるよう確保する。我々は人々の美しい生活への憧れという奮闘目標をしっかりと銘記し、人民を中心とする発展の理念を堅持して、国民生活の改善と保障を全うするための各種の仕事に取り組む。人民の獲得感、幸福感および安心感を絶えず向上させ、全ての人民の生活を共同で裕福なものにするために引き続き邁進していかなければならない」と語りました。
習近平氏は「中国共産党は2021年に設立100周年を迎える。中国共産党は、中華民族の末永い偉大な事業に目を向けており、100年目は最盛期に当たる。中国共産党は、いつまでも活気を保ち、永遠に人民の公僕、時代の先駆者、民族の支柱であるべきだ」との考えを示し、「党の管理を全面的に厳しく実施する道は、永遠に続く」と強調し、「清廉潔白な気風に満ちた政治環境の構築に力を入れ、党全体の強いプラスエネルギーをもって、中国の発展と進歩を促す社会全体の強大な力を束ねていく」と述べました。
習近平氏は「中国共産党第19回全国代表大会の開幕以降、165の国の452の主要政党から、合わせて855通の祝賀のメッセージが届いた。そのうち、814通が国家元首、政府首脳、政党、重要組織や機関の指導者から送られたものだ」と明らかにした上で、中国共産党中央を代表して心からの感謝の意を表明しました。
その上で、「中国共産党と人民は苦難を乗り越えた経験から、平和の大切さや発展の価値をよく知っている。中国人民は自信とプライドを持って、国家の主権と安全、発展の利益を断固として維持し、各国国民と共に人類の運命共同体構築を積極的に推進し、人類の平和と発展の崇高な事業により大きく寄与していく」と強調しました。
中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)が、18日午前北京で始まりました。習近平氏が中国共産党第18期中央委員会を代表して大会に報告を行い、中国の今後の発展計画のための全体的な配置を行います。
中国共産党の8900万人以上の党員から選ばれた2000人余の代表が習近平氏の報告及び中央紀律検査委員会の前期活動報告を審査し、『中国共産党規約(修正案)』を審議するとともに、新たな中央委員会と中央紀律検査委員会のメンバーを選出します……
習近平氏は、「過去5年において、世界経済が回復力に乏しい中、中国共産党は革新的な発展理念を堅持し、発展モデルの転換に力を入れ、困難を乗り越えて、進んで新しいことに取り組み、多大な成果を収めた。国内総生産(GDP)が80兆元に増え、世界の経済成長への寄与率は30%を超えた。経済構造の不断の合理化が続き、デジタル経済などの新興産業が大いに発展した。農業現代化が着実に推し進められたと同時に、『一帯一路』建設においても著しい成果があった。宇宙実験室『天宮』、有人深海調査艇『蛟竜』、球面電波望遠鏡『天眼(FAST)』、暗黒物質粒子探査衛星『悟空』、量子通信衛星『墨子』、大型航空機など大きな科学技術成果が相次いでデビューを飾った。また、南中国海の島嶼建設が積極的に推し進められた。さらに、対外貿易・対外投資・外貨準備の面では世界の上位をキープした」と語りました。
習近平氏は18日午前、北京で開幕した中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)で報告を行い、「中国共産党は、人民を中心とする発展思想を貫いてきた。これまでの5年間で、貧困脱却の堅塁攻略戦には決定的な進展があり、全国で6000万人余りの貧困人口が着実に貧困から脱却し、一年当たりの貧困脱却者は1000万人以上に上り、貧困率は10.2%から4%以下にまで下がった」と指摘しました。
中国では1986年に、大規模な貧困撲滅活動が行われました。今世紀初頭の十数年、貧困人口の減少ペースは年間600万人でしたが、過去5年間で……
習近平氏は18日、第19回党大会の開幕会議で報告を行い、「過去5年間、中国の特色ある大国外交が全面的に推進されたことで、全方位の多層的で立体的な外交の配置が整った。『一帯一路』構想の共同建設を実施し、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設を主導するなど、人類の運命共同体の構築を提唱して、国際的影響力・カリスマ性・形成能力が一段と高まり、世界の平和と発展に新たな重要な貢献をしてきた」と述べています
習近平氏は、「これまでの5年、中国共産党は党管理・党統治の緩く軟弱な状況を断固として改めた。上から下までの各級に党管理・党統治の政治的責任を確実に履行させ、全党の理想・信念がさらに固まり、党性がいっそう強まった。党内法規の制度体系の充実化が途切れることなく進み、人民大衆の不満が最も強く、党の政権基盤にとって最大の脅威であった、際立った問題の解決に力を入れた。揺るぐことなく「トラ退治」、「ハエ叩き」、「キツネ狩り」を進めたことで、反腐敗闘争の形勢はすでに圧倒的なものとなり、しっかりと定着し、発展している」と述べました。
習近平氏は第19回党大会報告の中で「長期にわたる努力を経て、中国の特色ある社会主義は新時代に入った。これはわが国の発展の新たな歴史的位置づけである。これは、中華民族の偉大な飛躍で、豊かさと強さの獲得を実現し、発展途上国の現代化の道筋を広げた。急速な発展を望む一方で、独自性を保つことを求める国や民族のために、新たな選択肢を提供し、人類の問題解決に中国の知恵とアイディアで貢献した」と述べました。
さらに「中国の特色ある社会主義の新時代は、新たな歴史的条件の下で、中国の特色ある社会主義の偉大な勝利を持続的に収める時代である……
中国共産党第19回全国代表大会が昨日24日に閉幕しました。私の取材もこれで終了となりましたが、気持ちはまだ党大会に浸っています。今日は、10数日間にわたった取材を、写真と共に振り返ってみましょう。
10月13日午前、メディアセンター開設の情報を受け、さっそく昼過ぎに同僚の王巍さんと一緒に現地に向かいました……
24日、中国共産党第19回全国代表大会が閉幕しました。閉幕後、党代表通路では21名の代表が、記者たちの質問に答えました。
CRI日本語部の記者が党代表通路の様子を取材しました。
23日、メディアセンターで八回目の党代表の共同取材会が開かれました。
テーマは「環境保護」です。CRI日本語部の記者が現場に行ってきました。
《代表の構成》
○共産党員の指導ポストにある幹部が1578人 総数の69.5%
○第一線の共産党員が692人、総数の30.5%
○労働者の代表が169人 総数の7.4%(十七回大会の51人から増加し5.1ポイント上昇)
○代表の平均年齢 52歳
○大学・専門学校卒以上の学歴を持つ者が2122人、総数の93.5%
○若い世代(35歳以下)の共産党員数が114人、総数の5%(十七回大会より1.9ポイント上昇)
○女性党員と少数民族党員の人数もぞれぞれ増加。