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 寒山寺の除夜の鐘で、5000人が年越し
イベント紹介
 蘇州市寒山寺の「除夜の鐘」は1979年から、すでに32年続いています。改革解放後、中国で最も早い観光イベントのひとつとして、「除夜の鐘」は江蘇省の重要観光イベントとして評価されました。今年、第33回を迎えた「除夜の鐘」イベントは「除夜の鐘を聴き、世界平和を祈る」をテーマに、さまざまな催しがあります。
イベント情報
時間: 2011年12月31日~2012年1月1日

場所: 寒山寺、楓橋観光地

主催: 蘇州市人民政府、江蘇省観光局

運営: 蘇州市観光局、蘇州市民族宗教局

共催: 蘇州市園林緑化管理局、蘇州ラジオ・テレビ総局

関連リポート
  • 除夜に響く中日友好の鐘の音

  •  去年の12月31日、蘇州寒山寺で開かれた恒例の除夜の鐘を聞くイベントで5000人以上の観光客が年越しをしました。今回のイベンのテーマは「除夜の鐘を聴き、世界平和を祈る」で、寒山寺の外側に並ぶ屋台は早くから観光客で賑わい、寒山寺の前には、除夜の鐘を待つ観光客の行列が見られました……  

    イベント内容

    晩餐会
    2011年12月31日 18:30 
    シャングリラホテル

    「提灯をかけ、幸せを祈る」
    2011年12月31日 20:00
    寒山寺内

    大鐘園梵唄コンサート
    2011年12月31日 20:30
    大鐘園

    寺内仏事活動
    2011年12月31日 22:30
    寒山寺内

    「祝福を共に祈る」
    2011年12月31日 23:00
    寒山寺の寒拾殿前

    市長の新年挨拶
    2012年1月1日 零時
    寒山寺の寒拾殿前

    観光客が新年の好運鐘を鳴らす
    2012年1月1日
    寒山寺の鐘楼

    年越し麺
    2012年1月1日 零時以降
    シャングリラホテル
    寒山寺の歴史

    • 楓橋夜泊
     楓橋夜泊寒山寺は、中唐の詩人で政治家でもあった張継の七言絶句「楓橋夜泊」によって広く知られている。この詩は都落ちした旅人が、蘇州西郊の楓江にかけられた楓橋の辺りで船中に泊まった際、旅愁のために眠れぬまま寒山寺の鐘の音を聞いたという様子を詠ったものである。日本でよく読まれた漢詩の選集には『唐詩選』と『三体詩』があったが、「楓橋夜泊」はその両方に収載される数少ない詩のひとつであったことから、中国人はもとより、日本人にも古くから馴染み深い詩となっている……

    • 寒山寺の鐘
     張継の詩に詠まれた寒山寺の鐘は、唐代に鋳造されたものと考えられるが、失われて久しかった。
     明代の嘉靖年間に、本寂禅師によって2代目の鐘が鋳造され、鐘楼も建てられたが、この鐘も16世紀末葉から17世紀前半にかけて失われてしまった。
     従前より寒山寺では2つの鐘が用いられていた。ともに最後に寒山寺が再建された、約100年前の清朝末期のものである。ひとつは1906年に中国で製造された大きい鐘であり、もうひとつは、同じ頃に日本で鋳造されたものである……

    • 寒山寺の由来
     寒山寺は、南北朝時代の梁(南朝)の天監年間(502年 - 519年)、武帝の時代に「妙利普院塔院」として創建されたとされる。寒山寺という現在の寺名は、唐代の貞観年間(627年 - 649年)に風狂の人寒山がこの地で草庵を結んだという伝承にちなむ。襄陽出身の張継が、有名な「楓橋夜泊」を詠んだのは8世紀中頃のことである。伽藍の創建は8世紀から9世紀にかけてのことであり、石頭希遷によると伝えられる。全盛期の寒山寺の面積は広大で、巷間で「馬に乗って山門を見る」と言われるほどであった。当時、北方から訪れた旅行者の多くは……