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 西湖龍井は、中国一の銘茶と呼ばれています。西湖龍井を賛美する名句「欲把西湖比西子、従来佳茗似佳人」は、「この美しい西湖と絶世の美人の西施を比べるなら、佳いお茶は美人に例えられる」という意味です。天下一の美茶――西湖龍井、天下一の美景――西湖をあわせ持つ、昔から「天国」と言われる浙江省の杭州市に私たちは取材に行きました。

 中国の緑茶は、味から形まで、それぞれ特徴を持っており、個性豊かです。普段から良くお茶を飲んでいる人なら、その特徴を大体把握しているため、どんなお茶かすぐ見分けることができます。

 西湖龍井は扁平な形になっています。では、西湖龍井は、どんな場所で成長し、どんな人の手で摘まれ、また、どのように製茶されて私たちの手に届けられるのでしょうか。その独特な形はどのようにして作られたのでしょうか。この旅を通じて、西湖龍井の茶園の空気を皆さんにお届けして、存分に楽しんでいただきたいと思います。

独特の扁平な形は手作りで生まれる

 中国の緑茶は、味はもちろん、形もそれぞれ鮮明な特徴を持っています。梅家塢には、中国農業科学院茶葉研究所がありますが、研究所には工場もあり… >>詳細

さすが新茶、すがすがしい爽やかな香り

 道端でお茶を飲んでいる人々を見て、むしょうに新茶の味見をしたくなりました。ちょうど昼頃でした。ずらりと並んでいるレストランを目の前に、どこに入るか迷っていたところ… >>詳細

都会の銘茶――西湖龍井

 黄山にいた間は、小雨が降り続いて、肌寒く、体がずっと縮んでいたようでした。高速バスに乗って杭州へ向かうにつれ、空気が段々暖かくなり、3時間後に到着した杭州は晴れ… >>詳細

 「水是茶之母」(水は茶の母)と言われています。品質を10点満点として、8点の茶葉を10点の水で淹れると、10点のお茶ができますが、たとえ10点の茶葉でも水が8点しかなければ、8点のお茶しかできないということです。良いお茶には、良い水が必要です。また、唐代陸羽の「茶経」には、「其水、用山水上、江水中… >>詳細

 夫婦で製茶中のお宅にお邪魔したとき、山奥から摘んできた香り高い茶葉を嗅いでみました。その茶葉で作られるお茶の値段は、なんと「1斤3万元」(500gでおよそ37万円)と聞き、ビックリしました。まさに「天価」(天まで高騰する価格)ですね。ここ数年、お茶が贅沢品になりつつあります。1万元単位の値段はもはや珍しくはありません… >>詳細


杭州植物園

茶葉博物館

西湖
 茶摘みのシーズンに、緑茶の名産地、安徽省黄山と浙江省杭州に行ってきました。銘茶「黄山毛峰」と「西湖龍井」を訪ねながら、お茶を愛する沢山の人々に出会いました。お茶の世界は広くて奥深いと感じました。ここで紹介したのは、数千数万種類もある中国茶の中のわずか2種類だけです。名もない美味しい茶が、秘境に人知れず沢山隠れているのが想像できます。お茶の旅の一回目は、正に中国でもあまり知られていない、広西チワン族自治区の黒茶「六堡茶」の産地を回りました… >>詳細
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