お茶を飲むと長生きするわよ

――84歳の浙江大学元英語教授

　龍井泉へ行ったとき、庭でお茶を飲んでいる人たちがいました。その中に、優しそうな年配の女性が一人で丸いテーブルの横に座っていました。テーブルを囲んで、ほかの椅子にも荷物が置かれていることから、同行の人がいることが分かります。ひまそうでゆっくり話してくれそうな人を見つけてインタビューするのが私の得意技で、今回も当たり！とても親切で話の上手な方でした。

　この年配の女性は、元浙江大学の英語教授で84歳。上海の出身で、若いときご主人について杭州に来て、もう60年経っています。その日は、上海から姉妹が遊びに来ているということでした。

　「新茶は見た目は綺麗で、香りもいいけど、味が薄くて淹れる回数も限られている。5月以降に取れた茶は若葉ばかりじゃないけど、味が濃厚で、何回も淹れられる。私は5月以降の『老茶』が好きね」

　「なんといっても杭州の水がいいですからね。同じお茶でも、上海に持ち帰って淹れると味が落ちてしまう。いいお茶にはいいお水が必要よ」

　「両親はともに90歳前後まで長生きした。朝起きてすぐにお茶を淹れて飲んでたのを覚えている。お茶は健康にいいと思う」

　この84歳の女性も、途中で戻ってきた60歳過ぎの妹さんも艶やかな肌をしていました。お茶と関係があると信じたいです。

　――いつ飲むお茶が一番美味しいですか？

　「昼寝の後、のんびりしているとき」（文章：王秀閣）