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心に平安をもたらすお茶――茶店を経営する高世雲さん

2011-05-05 16:58:14     cri    

心に平安をもたらすお茶

――茶店を経営する高世雲さん

 古い町並みが沢山残る杭州市の「荷花坊」(荷花とは蓮の花のこと)をぶらぶらしていると、ある茶店の中で、若い男性が太極拳をやっているのが見えたので、面白いと思って入ってみました。20代にしか見えない美青年の名は高世雲、30歳の店のオーナーでした。地元の人ではなく、湖北省天門市の出身だといいます。天門市は「茶聖」と呼ばれる唐の時代の陸羽の故郷でもあります。高さんが、お茶を仕事にしたのは何かの縁かもしれません。

 10年前に、職を求めて故郷を離れ、最初についた仕事は寧波市のある茶館でした。それがきっかけで後に茶のビジネスを始めたといいます。杭州に来てまだ3年ですが、すっかり西湖龍井にはまり、店も西湖龍井の専門店となっています。

 ちょうど午後3時頃。高さんが淹れてくれた龍井の新茶をいただきながら、いろんな話を聞いていると、がっちりした中年の男性が入ってきて、黙って座ってお茶を飲み始めました。実は、高さんの太極拳の先生です。夜、閉店後、近くにある先生の家に集まり、20数人が太極拳を習っているそうです。先生は、毎日昼休み後のこの時間に、必ず茶を飲みに来ます。道理で何も言わずにいきなり飲み始めたわけです。

 お茶の世界に入って10年、最初は茶館でお茶を淹れることから学び、お茶についていろんな知識を積んできた高さんですが、「この世界にはまっていて、山を一つ丸ごと借り切り、独自に栽培し製茶する人も少なくない。採れた茶は市場に出すことなく、業界内の茶の分かる人の間の極狭い範囲で流通している」と羨ましそうに言いましたが、その時の高さんの目は輝いていました。

――いつ飲むお茶が一番美味しいですか?

 「静かな環境にいるとき、心に平安をもたらします」(文章:王秀閣)

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