広州アジア大会は28のオリンピック競技を含む42競技を設置していますが、これらの競技は世界のスポーツの流行に沿うとともに、アジアの特色も体現しています。その中には、馬術やホッケー、ハンドボールなど専門性の高い競技もあれば、ビリヤードのような一般の人にも広く親しまれているような競技もあります。
広州アジア大会組織委員会競技部の李暁峰部長は「広州アジア大会は競技ダンス、ドラゴンボート、インラインスケート、クリケット、囲碁、将棋という6種目を新しく取り入れた」と紹介しました。また、李暁峰部長は「競技ダンスとインラインスケートは誰でも簡単に楽しめるスポーツだ。より多くの人々にさまざまなスポーツを楽しんでもらい、健康を保ってほしいという考えから、アジア大会の正式な競技種目に取り入れた。ドラゴンボート、囲碁、将棋は中国の伝統的なスポーツだが、特にドラゴンボートと将棋が嶺南地区の人々に愛されている。また、クリケットは南アジア地域で最も人気のあるスポーツで、南アジア文化の特色に溢れている。クリケットが初めてアジア大会の正式な競技種目になったことは、広州アジア大会を多様なアジア文化の祭典にするというアジア組織委員会の理念を示している」と述べました。
スポーツと芸術が融合した競技ダンスはスタンダードとラテンに大きく分けられます。広州アジア大会では、スタンダードは、ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップ、ヴェニーズワルツの5種目、ラテンは、チャチャチャ、サンバ、ルンバ、パソドブレ、ジャイヴの5種目にそれぞれ分けて競われます。
スケートから変化してきたインラインスケートは、19世紀にヨーロッパで誕生したスポーツです。その後、米州とアジアを含む世界各地に広まりました。広州アジア大会では、インラインスケートのレース6種目とアグレッシブインラインスケートの3種目が設けられています。
クリケットはインド、オーストラリア、ニュージーランド、バングラディシュなどの英連邦諸国で盛んになったスポーツで、紳士的であることや、スポーツ精神が重んじられています。広州アジア大会では男子クリケットと女子クリケットが設けられています。
北方の人は馬を競い、南方の人はボートを競うという言い方がありますが、中国民間の伝統的なスポーツであるドラゴンボートは広東住民の文化を形づくる重要な要素です。現在、毎年の旧暦5月1日から14日までの端午の節句の間、珠江デルタ地区では毎日ドラゴンボートでにぎわいます。
ドラゴンボートについて、広東省民俗文化研究会の潘剣明副秘書長は「ドラゴンボートはその地域の実力を反映する。ボートを漕ぐ際、団結と協調が鍵となってくる。そこに、人とボート、人と人の協力、そして、生活に対する向上心が表れるわけだ」と語りました。
ドラゴンボートは広東だけではなく、世界各地でもますます人気を集めています。今年6月に行われた2009年広州国際ドラゴンボート大会には、イギリス、オーストラリア、フィリピンなど、海外から26の代表団が参加しました。広州アジア大会では、男女に分けて250メートル、500メートル、1000メートルという6種目が設けられています。
また、囲碁と将棋は長い歴史のある知的スポーツです。広州アジア大会では、囲碁は男子団体戦、女子団体戦、男女混合ダブルスという3種目に分けて競われますが、将棋は男子と女子に分けて試合を行います。
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