第11期全国人民代表大会(全人代)第1回会議は3月6日、人民大会堂のプレスホールで記者会見を行い、国家発展改革委員会の馬凱主任、財政部の謝旭人部長、中国人民銀行の周小川総裁が、経済社会発展とマクロ調整について記者の質問に答えた。記者会見の進行は、全人代常務委員会副秘書長の曹衛洲氏が行った。
急速な変化が避けられたのはマクロ調整の成果
馬凱主任はマクロ調整の有効性について次のように答えた。
マクロ調整は社会主義市場経済という課題にあるべきもので、その役割は、経済の急激な変化を防ぎ、安定的で健全な発展促進にある。この5年間の実践は、党中央、国務院の講じた一連の政策方針が正しく、成果があったことを証明している。
この5年、国民経済は連続5年で約10%の伸び率を保ち、各年度間、各四半期間の変動は1%上下を保つという発展を遂げてきた。これよりさらに重要なのは、経済運営の質や効果が高まることであり、経済構造が引き続いて改善し、特に一般庶民が多くの実益を得ることである。
マクロ調整のもう一つの特徴は、経済が迅速で安定した成長をしながら、経済の基本的な部分を損ねなかったことと、経済運営の中で現れる矛盾や問題が、次第に解決されつつあることだ。
5年間の努力を経て、一連の総合政策の実施により、食糧生産量や食物栽培面積の減少という局面が一変し、4年連続して収穫量が増えた。これは史上まれにみることである。
投資の面では、2003年の増加幅は27.7%で、2004年の第1四半期には43%だった。特に鉄鋼、セメント、電解アルミニウムなどの増加幅が約2倍になり、狂気じみたような投資だった。
しかし数年の努力と一連の総合措置の結果、現在の投資増加幅は年を追って低下している。昨年は24.8%で、価格上昇の要因を差し引けば、実際の増加は約20%で、鉄鋼などの業種の投資増加幅も顕著に低下している。
他の面の矛盾も緩和しつつある。仮にマクロ調整が行われなかったら、食糧は減少し投資は膨張していただろう。そして食糧の供給不足が価格上昇を引き起こし、投資の無秩序な増加が投資品の価格上昇を引き起こす。その結果、激しいインフレが起こって全面的に過熱状態になり、その後は必ず不景気が続く。しかしこの5年このような大きな変化が避けられたことは、まさにマクロ調整の最大の成果だろう。
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