ただ彼女自身が抱える問題の一つに、精神的な部分があるといわれています。去年年末に行われたアジア大会で、第一シードの李ナはプレッシャーに負けてしまい、準決勝の段階で早く敗退しました。
あれから一ヶ月が過ぎ、李ナ選手はこう振り返っています。「アジア大会の時は、やはりプレッシャーが大きかった。私の世界ランキングはアジアでは最高ですから、いつも負けてはいけないと思っていた。今考えると、それは自らが自分に押し付けたプレッシャーだった。失敗もいいことである。これで色々なことを理解できるようになった」と語りました。
ところで、そんな李娜のために、非常に心強い味方が現れました。李娜の夫であり、テニスコーチでもある姜山氏を国家代表のコーチとして採用することになったのです。その理由について、蒋宏偉チーフコーチは次のように説明しました。
「李ナには最も必要なのは安定した心理状態です。この面では、私たちができないことは、夫である姜山さんがやってくれると思います。李ナは非常に依存心の強い選手です。彼女は夫であり、テニスのコーチでもある彼のことを非常に尊敬しています。また彼に加えて、もう一人海外からコーチを招く予定です。この二人のコーチが二人三脚で李娜のサポートにあたり、世界を目指すというわけです。」
まず愛する人がそばにいてくれるだけで、力になるのでしょうし、彼のために、自分のために、より一層やる気が湧いてくると思いますが、それはともかくとして、2007年はオリンピックの前年です。この一年間は中国のテニスにとって、とても重要な一年になります。(文章:王丹丹 01/22) 1 2 3
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