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第23回冬季ユニバーシアードが開催!
   2007-01-17 15:52:41    cri

 第23回冬季ユニバーシアード大会は、今月17日から27日まで、イタリアの都市、トリノで行われます。50あまりの国や地域から、1500人以上の選手が出場。全73種目で戦います。

 ユニバーシアードは、国際大学スポーツ連盟が主催する総合競技大会で、17歳以上、28歳までの選手が出場でき、「学生のためのオリンピック」ともいわれています。夏と冬にそれぞれ行なわれ、冬季大会は1960年、フランスのシャモニー大会から始まりました。日本では1991年に札幌で行われています。また2009年には中国・ハルビンで開催される予定です。

 さて、今年の冬のユニバーシアード大会が17日に開幕しますが、今月8日、中国選手団の結団式がありました。

 選手団は78人で、ほとんどはハルビンスポーツ学院や、吉林スポーツ学院、瀋陽スポーツ学院など、北方のスポーツ専門大学の学生です。さて、まずはこの中のとっておきの選手、といっても冬季スポーツファンにとってはおなじみの選手ですが、去年のトリノで見事、銀メダルを獲得したあのペアをご紹介しましょう。フィギュアスケートのペアの銀メダリスト、張丹・張こく組です。

 あのトリノでは世界を感動させる演技を見せてくれました。演技の途中で張丹が転んでしまったのですが、それでも見事に立て直して、銀メダルと・・。素晴らしかったのです。その思い出深いトリノで、一年ぶりの大会出場となります。張丹選手に意気込みを伺いました。

 「トリノにはやっぱり思い出がいっぱいありますね。イタリアと言われれば、すぐにオリンピックを思い出してしまいます。ここでまた演技ができるというのは本当に楽しみです。オリンピック以上の演技が見せられるよう、がんばります。私たちペアにとって、忘れがたい場所にまた帰るわけですから。」

 去年のトリノオリンピックでは、張丹がペアの決勝で転んでしまいましたが、痛みを我慢して競技場に戻り、すばらしい演技を見せました。銀メダルを獲得しました。ロイター通信は、その記事の中で、張丹・張こく組が示した勇気は今大会で最も感動的なものであると論評しています。

 さて、この二人なんですが、あまりに素晴らしい活躍を見せてくれているので、忘れていましたが、れっきとした大学生なのです。

 現在、張丹・張こくは、共にハルビンスポーツ学院の三年生に席を置いています。前回のユニバーシアードでは、このペアが金を手にしました。今大会での目標について、張こく選手にも伺っています。

 「もちろん、目標はチャンピオンです。ユニバーシアードは私たちにとって技術面ではなく、精神面での戦いです。オリンピックでは挑戦者でしたが、この大会では、追われる立場となります。そういう意味では、勝たねばならないというプレッシャーは当然あります。その中で、どれだけ自分本来の演技が出来るか、ということです。」

 ユニバーシアードというと、大学生の大会ですから、どうしても若手中心、我々見る側からすれば、あまりなじみのない選手が多いのですが、ただ今大会は、この張丹・張こく組がいる・・・世界ナンバーワンにあと一歩のところにきている彼らが、この大きなプレッシャーを受ける大会でどれだけ平常心を保てるかと言うのは、非常に大きな注目点となりそうです。

 ところで、一昨年、オーストリアのインスブルックで開かれた前回大会で、中国選手団は金メダル3個、銀メダル6個、銅メダル8個の成績で金メダルランキング9位に入りました。今大会の目標について、選手団の王剛事務局長に聞きました。

 「今回の目標はまず金メダル3個の確保。そしてできれば前回を上回る5個を獲得することです。つまり、フィギュアスケートで1個、短距離スピードスケートで2個を確保した上で、スピードスケートのほかの2種目でも金メダルを期待しています。」

 当然、金メダルの数を増やすということは、メダルランキングの順位もさらに上位を狙うと言うことになると思いますが、ただ、これはどこの国も同じですが、ただ単にメダルを多く獲ることだけが、今大会の目標ではないのようです。

 やはり、中国の大学生アスリートに世界各地の青年たちと交流を深めてもらいたいということです。選手団の結団式で、中国教育省の章勝新次官は、「試合はユニバーシアードの一部に過ぎない。それよりもっと大切なのは、試合を通して世界各地の青年と交流しあい、互いに学びあうことだ」と述べました。

 大会を通じて、国際性を養っていってほしいということですが、やはり彼らの最終的な目標は、決してユニバーシアードで勝つことではないはずで、これはあくまで過程に過ぎませんから・・・。大会を通じて、世界の強豪選手と切磋琢磨して、より高いレベルを求めていく、その大切なステップと考えたほうがいいかもしれません。(文章:王丹丹 01/15)

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