若手が多いということで、彼らに国際大会の経験を積ませることが今回の大きな目的、ということなんですが、ただそれでもやはり、今大会の金メダル数1位、これに関しては譲れない目標となっていると思います。
そのために中国選手団は、最高の条件の下で、調整を行なってきました。例えば、日中は30度近くになるドーハの気候に適応させるため、水泳や、陸上、サッカーなど多くの代表チームは、大会前の最後のトレーニングを、比較的暖かい広州で行われました。ホッケーの国家代表チームもその中の一つです。北京放送の記者は、このほど、ホッケー国家代表チームを取材しました。
中国では、ホッケーというのは、それほどメジャースポーツにはなっていないんですが、ただある程度実績はありまして、特に女子ホッケーは、アテネで4位、2002年のプサンアジア大会では金メダルを獲得しています。
しかし、メンバーの世代交代が進む女子チームは、今年、成績がかなり伸び悩みました。10月、スペインのマドリードで行われたワールドカップで、中国は7戦5敗の10位。来年のワールドカップに出場する資格までも失くしてしまいました。これについて、韓国人のキム・チャンバク監督に伺いました。
「どのチームにも欠点があります。特に私達のチームは若い選手が多いですから、肝心なのは、その欠点をいつ発見するかということなのです。その点で言えば、アジア大会前にはっきり現れたのはラッキーでした。私達の目標は、アジア大会、そして2008ですから、今は、これらの不足を少しずつ改善するために努力する時間、と考えています。」
ホッケーの中国女子チームは広州で、一ヶ月あまりの合宿を張りました。毎日およそ7時間の練習をこなしているということです。この韓国人監督のキム・チャンバクという人は「鬼のコーチ」なんて呼ばれています。でも、練習中、選手の手を直接取って丁寧に教える場面もよくありました。
中国女子ホッケーの監督に就任して7年目。今や、キム監督は通訳をいれずに選手たちと交流することができるようになりました。私達取材する側は、キム監督の韓国語なまりの中国語に戸惑うことが多いんですが、なぜか、選手の皆さんは100パーセント理解できるのです。
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