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中国武術の祭典、河南省で開催
   2006-11-01 13:23:47    cri

 中国伝統武術の世界一は誰?全世界から腕自慢たちが終結して、10月16日から4日間、中国・河南省で第2回中国伝統武術大会が開催されました。これは"武術の聖地"少林寺を有する河南省に、武術の修行者たちがやってきて交流を深める「中国伝統武術節」のイベントの一つとして行われたもの。世界65の国と地域から、2100人の武道家たちが集い、金メダルを目指して、腕を競いました。中でも、日本は世界でも中国武術のレベルが最も高い国の一つ。海外最多の72人が出場しました。

 一口に中国武術といっても、その種類はいろいろです。皆さん良くご存知の太極拳、少林寺に端を発する少林拳などなど。今大会では、それぞれの種目で、A組からF組まで、年齢別に分かれて戦いました。

 武術というと、両者が技を競って戦うというイメージがありますが、今大会は「型の披露」が中心となります。審査員は、審査基準である「大きく、はっきりと、スピーディに」を元に採点を行い、その得点の大小で勝敗を決めます。体操競技の床運動とよく似た「型による採点競技」というわけです。

 取材に訪れた朝倉アナが注目したのは、熊本からやってきた日本少林武術協会所属の高校生のO君。少林拳を始めて、まだ7年ですが、すでに道場でも注目株の一人です。少林拳を始めたきっかけは友達の誘いだとか。そのうちに、少林拳のバック転や宙返りなどの、派手な技に憧れ、のめり込みました。実は、2年前に行なわれた第1回大会にも出場した彼。当時は中学2年生ながら、並み居る先輩を押しのけて、銀メダルを獲得したのです。今大会では"その上"、つまり金メダルを目指して、週5日の稽古に取り組んできました。是が非でも欲しい金メダルを目指して、いよいよ演武に臨みます。

 O君が出場したのは少林拳の長拳「器械」の部。これは一本の棍棒をたくみに操って、飛んだり跳ねたり、スピーディで躍動感に溢れた演技を披露します。伝統的な少林拳を現代風にアレンジして作られたもので、特に、棍棒を使った高くてダイナミックな跳躍は見た目も非常に鮮やかです。

 しかし、残念ながらO君の成績は金メダルには及ばず。大会前に痛めた右足をかばいながらの演技となったため、満足な表現をすることができませんでした。演技のあと、階段脇で涙を見せるO君。でも、その涙は一生懸命、この大会に向け、がんばってきた証です。次回大会では、もう一回り大きくなって、この悔しさをバネに、ぜひとも頂点に立って欲しいものです。

 今大会では、太極拳、太極剣等で、日本人選手が大活躍を見せました。そのうち、金メダルを獲得したお二人に話を聞いています。

(Mさん)「嬉しいです。ほっとしました。すごく緊張していましたので。世界大会ということでどれだけレベルが高いかと心配していましたが、いい成績がとれて嬉しいです」

(Hさん)「普段やってきた練習が評価されたのが非常にうれしいです。こういう様々なスタイルの選手が集まる場で、自分達のやってきた太極拳が評価されたことが何よりもうれしいですね」

 日本は中国と地理的に近いこともあり、早くから優れた武道の先生がやってきて、武術を広めてきました。ですから、国際的にも中国武道の水準がかなり高いと言われます。中国の伝統武術が、日本にしっかりと根付いて、その文化を共有できている・・その手ごたえをしっかりと感じた今大会でした。今後も3回、4回と続いて、中国と日本が共に汗を流して競い合える、この素晴らしい大会がさらに発展していってほしいと思います。

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