オリンピックはオリンピックでも、オリンピック「ス」というスポーツの祭典もあることはみなさん、ご存知ですか。
2007年に上海で、知的ハンディを持つ人たちのスポーツの祭典、スペシャルオリンピックスが開かれます。その本大会を来年に控え、今月15日から20日まで上海で、プレ大会が行われました。大会には、20あまりの国や地域から2000人以上が出場しました。
このスペシャルオリンピックスなんですが、知的発達障害を持ったアスリートのためのもので、1963年、その原型となる大会が始まりました。その5年後に、「スペシャルオリンピックス」という名前になり、IOC国際オリンピック委員会とも協定を交わしている国際大会でもあります。
ところで、このスペシャルオリンピックス、の「ス」、つまり英語で言えば、なぜ複数形なのでしょうか。
これは、オリンピックと違って、この大会は、大会にいたるトレーニングやボランティアによる運営、地域大会や国際大会と、全ての活動全体を指しており、つまり世界中で、いつでも至る所で行われている・・・一つだけではないんだよという意味を込めて複数形になっているそうです。
1968年のシカゴでの夏の大会を皮切りに、1977年には冬季大会も始まり、以来、オリンピックと同様、4年に一回、開かれています。現在は150の国と地域、約225万人の選手達が取り組んでいるということです。
そして、その4年に一回の大会が来年、上海で開かれます。ちなみに前回の冬季大会は2005年、長野で開かれました。上海でのスペシャルオリンピックスは、アジアの、いわゆる発展途上国の中では初めて開かれる大会となります。そのプレ大会、つまり大会準備のための予行練習の大会が先週、行なわれたのです。
このプレ大会では、ローラースケートや、バスケットボール、重量挙げ、水泳、ソフトボール、バドミントンなどおよそ30種目が設けられました。各種目のトップ3には、それぞれ、金、銀、銅メダルが授与されます。
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