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「マスターズカップ」がもたらすテニス文化
   2006-11-22 16:21:39    cri

 今月12日から19日にかけて、上海で行なわれた2006年マスターズカップ。賞金総額は日本円で4億3000万円というビッグ大会で、「マスターズ」つまり"名手"という名の通り、その年の世界ランキング、トップ8位までの選手しか出場資格がありません。男子テニスの今季最終戦であるマスターズカップはウィンブルドンや全米オープンなど世界4大大会につぐレベルの高い大会といえるでしょう。

 マスターズカップが上海で行われるのは、今年が2回目ですが、大会はすでに上海市民の誇りの一つになっています。それはもちろん、世界最高レベルの大会を開催できることへの誇りでもあるのですが、それとともに、この大会によって、上海のテニスが飛躍的に成長しているということがあります。

 このマスターズカップが上海の地元のテニス界にどう溶け込んでいるのか、どんな貢献をしているのか、ということをみていきたいと思います。さて、まずは、あるテニスクラブの様子です。

 上海市内にあるバス双銭テニスクラブは、2000年に創立された若手育成を目的とするクラブです。ちょうど、2002年マスターズカップを上海で開催することが決定された年にスタートしました。クラブでは、全国範囲で12歳から18歳までの優秀な少年少女を選抜し、トレーニングを行なっています。これだけだと、一般のよくあるテニスクラブなのですが、少し違う点があります。それがマスターズカップを地元開催している利点なんですが、海外の多くの有能な選手やコーチが上海にやってくることを利用して、選手達の更なる技術向上を図っています。クラブの責任者、袁シュミンさんの話です。

 「私たちはオーストラリアのメルボルンにトレーニング基地を持っています。実はそこのバラクコーチは、あのシャラポア選手のコーチです。我々は、彼と非常に良い協力を保っています。そのほか、アメリカやスペインなどの優秀なコーチとも縁があります。それらは全て、このマスターズカップの開催を機に得た人脈です。連絡し続けています。彼らが大会に向け、上海にやってくれば、選手達は実際に指導を受けられますし、またそれを機会に、有望選手を海外へ派遣し、よりよい環境の下で、トレーニングを受けさせることもできるんです」

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