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中国、F1パワーボート世界選手権の舞台に
   2006-10-18 10:17:43    cri

 今年の国慶節の連休は、四川省崇州市の人々にとって特別な休日となりました。10月5日、崇州市はF1パワーボートの世界最高峰となる世界選手権の中国大会を初めて開催しました。

 さて、このF1パワーボートとはどんな競技なのでしょうか。

 F1パワーボートは自動車のF1レースと同じように、スピードを競う競技です。パワーボートって名前どおりに、平均時速は200キロで、スタートから100キロまでスピードを上げる時間は、わずか3.5秒です。F1自動車は3秒ですけれども。F1パワーボートと正式に命名されたのは1981年のことです。現在、このスポーツはイギリスやイタリアを始めとするヨーロッパ諸国とアメリカなどの国で盛んに行われています。

 F1パワーボートは基本的に個人戦となりますが、各国の代表チームに所属する選手が前の10位に入りますと、それぞれのチームにも点数が入ることになります。

 そして、このF1パワーボート世界選手権は、国際モーターボート連盟が1981年にスタートさせた競技種目です。これは単なる優勝を競う競技だけではなく、見て楽しい、そのエキサイティングな試合展開から、世界的には多くの人々に愛されています。国際モーターボート連合会のニコル主席によると、毎年、レース場に訪れる人は300万人以上。そしてテレビ中継を見る人はなんと150億人に上るそうです。

 ここ数年、中国の東部、沿海地方にあるいくつかの都市、例えば、杭州や、無錫、アモイ、上海などでは、F1パワーボートの大会が何度か開催されるようになりましたが、西部地区に進出したのは今回が初めてです。

 さて、10月5日、中国四川省の崇州で行われた大会には、地元を中心に、大勢の観客が詰め掛け、観客席はほとんど満員となりました。レース終了後、多くの人が「試合のルールはあまりわからないが、このスポーツがスピード感と迫力に一目ぼれした」などと感想を述べました。

 ところで、レースの結果ですが、アメリカのスコット・ギルマン選手が今大会のチャンピオンになりました。「水上のシューマッハ」と呼ばれるイタリアのベテラン、カペリニ選手は操作ミスで6位に終わりました。また唯一の中国人選手として出場した彭林武選手は16位でした。「中国水上スポーツの第一人者」と言われる彼に今大会の感想を聞きました。

 「今大会はとても有意義な大会です。多くの人に、このようなスピード感あふれるボート競技をお見せすることができました。今後、国の力が向上し、経済的に余裕が出てくればより多くの人の興味が陸上スポーツから水上スポーツへ移ってくると思います。この大会がそのきっかけになればいいですね。」

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