第15回女子バスケットボール世界選手権は、今月12日から23日まで、ブラジルのサンパウロで行われました。中国はバスケットボールが非常に盛んで、女子はアジアナンバーワンの力を持っています。その中国代表は今大会ベスト8入りを目指していましたが、結局、目標を達成できませんでした。ただ今大会に出場した中国代表は、平均年齢が23歳という若いチームです。彼女たちが狙っているのは、2008年北京オリンピックです。
女子バスケットボール世界選手権は1953年に始まり、今年で15回目になります。1986年以降は、男子の世界選手権と同じ年に行なわれるようになりました。4年に一度行なわれる世界最高レベルの大会です。前回の第14回大会は2002年、中国で開催されました。このときはアメリカがロシアを決勝で破って優勝、韓国が4位に入っています。
そして今回の世界選手権、ベスト8入りを目指して臨んだ中国チームでしたが、同じグループには強豪国がひしめいていました。アジアチャンピオンとしての中国は、世界ランキング第1位のアメリカ、第2位のロシア、そしてアフリカチャンピオンのナイジェリアと同じ組でした。
世界の強豪、全てが一緒くたにされるという、なんとも無茶苦茶な組に入ったわけですが、その結果、グループ第3位に入りました。
アメリカとの初戦は、72:119の大差で完敗しました。二戦目は世界第2位のロシアと対戦し、また66:86で敗れました。ただ予選最後の試合、ナイジェリアと対戦し、71:59で破って、初白星を挙げました。これにより、グループ3位の成績で、第2ラウンドに進出しました。
第2ラウンドの初戦は接戦でチェコに敗れ、2戦目は73:70でキューバを下しましたが、3戦目の対フランス戦で15ポイントの大差をつけて勝利しなければベスト8進出ができないという状況となりました。結局、フランスには66:64の2点差で勝利しましたが、ベスト8進出はなりませんでした。
勝ったけれども、前には進めなかった・・非常に悔しい大会となったわけですが、ただ、冒頭に申し上げたように、平均年齢23歳・・まだまだ若い中国チームですから、一つのいい経験になったといえるかもしれません。
チームの中心である、センターフォワードの陳暁麗選手に話を聞きました。アメリカ、ロシア、チェコなどの強豪との試合を通して、自らの不足を見つかったと述べました。
「アメリカ、ロシア、チェコなどの強豪国との試合を通して、自分達に不足していることが数多く見つかりました。例えば、リバウンドにしてもそうです。私達は体力面では彼らに決して負けませんが、技術面や動作のテクニックと動作の機敏さは、まだ徹底が足りません。」
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