テニスのチャイナ・オープンは現在、北京で開催中です。このチャイナ・オープンは、ATP ・国際男子プロテニス協会とWTA・国際女子プロテニス協会が主催する年間プロツアーの中の一つとして、今のところは2級レベルの大会ですが、ここ3年間でかなりの発展を見せています。
このATPとWTA主催の大会で最高峰にあるのが、グランドスラムと呼ばれる4大大会、つまり全豪、全仏、全英、全米の4つの大会です。チャイナオープンは2級レベルの大会ですが、去年、一昨年と、あのロシアのシャラポアも連続出場しています。全米オープンが終わってすぐという過密なスケジュールの中で多くの一流選手が集うわけですから、多くの選手達が重視しているといえます。
このチャイナ・オープンは、2004年に第一回大会が開かれました。賞金総額は60万ドル。北京テニスセンターのハードコートで行なわれます。去年は、中国の孫・テンテン選手が、アメリカのセリーナ・ウィリアムズという、チャイナ・オープンの初代チャンピオンを破る大金星を挙げて、注目されました。地元開催のビッグ大会ということで、地の利ということもあって、中国選手が一気に脚光を浴びる大会でもあります。
発足して3年目、チャイナ・オープンのマネジメント責任者である張軍慧氏は、チャイナ・オープンの進歩した点、次のいくつかを挙げています。
まずは、大会運営の本土化です。3年前、チャイナ・オープンの運営は100%の外国資本の企業が行なっていました。現在、この会社はすでに中国資本によるコントロールを受けています。運営と一口にいってもいろいろとあります。大会の進行や、スポンサー、広告面の管理など、この部分を自前で出来るようになった・・これは大きなノウハウです。
1 2 3
|