北京
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中国の習近平国家主席は17日、世界経済フォーラム(WEF)が開いたオンライン会議「ダボス・アジェンダ2022」に北京から出席し、演説を行いました。習主席にとって、今回は2017年、2021年に続いてWEFで行った3回目の演説となります。この3回の演説はいずれも世界の大変革という重要な時期に行われたもので、中でも2017年には経済グローバル化に対する中国の見方を示し、2021年には多国間主義の擁護を主張し、今年はコロナ後の素晴らしい世界を共に築くことを提案しています。
WEF創設者兼会長のクラウス・シュワブ氏はこれについて、「習主席がダボス会議での演説で示した立場は、常に世界が直面している試練とつながっている。習主席がわれわれのプラットフォームで全世界の協力を提唱するという一貫した立場を継続的に発信していることに、大変感謝している」と述べました。
シュワブ氏は、「習主席が2017年のWEFの演説で言及した人類運命共同体の提案は、後に国連安保理決議に盛り込まれた。中国が最近打ち出した共同富裕も同様に世界から注目されている」と強調しました。
そのうえで、「中国は、過去5年間で経済が大きく発展し、コロナ禍への対応においても大きな責任を担ってきた。中国の経験は世界的課題を解決するうえで大いに参考にすることができる」と述べました。(ヒガシ、柳川)